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400.パリ音楽院管弦楽団、ロンドン録音

name: 夢中人 - 2003年02月15日 16時47分24秒

パリ音楽院管弦楽団はパリの La Maison de la Mutualité (共済組合会館ホール)を専用の録音場所としていましたが、1946年10月にシャルル・ミュンシュとロンドンのウォルサムストウ・アセンブリー・ホールで録音を行ったことがあります。「ダフニスとクロエ」第1、第2組曲(CDK 1201)、ベルリオーズ「ベンヴェヌート・チェルリーニ」序曲(Decca 433 405-2、P1992)などがそれにあたります。

翌年10月にもエルネスト・アンセルメと今度はフィルハーモニア管弦楽団が常用していたキングズウェイ・ホールでラヴェル/ラ・ヴァルス(Dutton CDK 1201、P1995)などの録音を行いました。おりしもロンドンではサー・トーマス・ビーチャムの提唱によるリヒャルト・シュトラウス音楽祭が行われていて、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による初日(10月5日)のプログラム最後を飾った交響詩「ドン・キホーテ」のチェロ独奏をポール・トルトゥリエがやりました。トルトゥリエは当時同楽団の首席チェロ奏者で、これ以降独奏者の道を歩むことになります。

レコード産業は戦後の復興期にありますが、これらのレコードは、ロンドンのオーケストラはまだこれからという時期に、パリ音楽院管弦楽団は既にフランスの香りを強烈に放つヴィルティオーゾ・オーケストラであったことを伝えてくれます。


399.もういいかげんクレツキ

name: 宮さん - 2003年02月13日 22時39分15秒

 できることなら、前の方の書き込みを受けて発言したいのですが、円号さんやFavartさんの知識についていけません!ごめんなさい。だから、またクレツキ。
 シベリウスの1,3番のCDはまだ持っていなかったので、この間横浜まで出向いて買ってきた。税抜で1600円。もう素晴らしくいいのである。特に感動したのが1番のスケルツォで、前にも書いたように、ここでもブレインが本当に気持ちよく吹いているのだ。この日本のお坊さんのような風情の指揮者の前だとブレインも気負わず吹けたのかもしれない。カンテッリやカラヤンだともっと張り詰めた吹き方のような感じがするのだが、気のせいかしら。
 録音年月日は、1番が1955年の7月18,19日で3番が同年の7月20,21日であった。気になって2番の年月日を調べてみたら7月16日に録音終了であった。(開始日はよく分からなかった)ここで疑問に思ったのは、ステレオ録音の2番の方が早くに録られているということ。ってゆーか、こんなに接近したセッションなのにステレオとモノが混在してるということにナンデダロと単純に首をかしげてしまった。誰か教えてください。
 予想では、��2番は有名曲なので、これだけステレオにした。�⊆造�1,3番もステレオマスターが存在する、の2つ。

初期のEMIによるステレオ録音には、同一のセッションを従来のモノラルと新しいステレオで録音したものと、一旦モノラルで録音した曲を年を経ずして再度ステレオで録音したものがあります。

前者にはフィルハーモニア管弦楽団(PO)とオットー・クレンペラーによるベートーヴェン/第7交響曲、ヘルベルト・フォン・カラヤンとのシュトラウス/歌劇「薔薇の騎士」、モーツァルト/交響曲第39番などがあり、CDも其々両方出ました。

後者にはブレインではありませんが、フランス国立放送局管弦楽団とトーマス・ビーチャムのビゼー/第1交響曲やベルリオーズ/幻想交響曲があり、こちらは別演奏となります。

お求めのパウル・クレツキのシベリウスは、LPの番号が1番はColumbia 33CX 1311、3番はAngel 35315。2番はColumbia 33CX 1361とSAX 2280で、2番のみステレオLPが出たことを示しているようですが、LPレコードのことはあまり詳しくありません。クレンペラーの第7のように、LPではモノラルしか発売されなかったものが、CDではステレオで出たりしたものですから、別演奏かとファンの気を大いに揉ませました。

EMIの最初のステレオ録音は、1955年2月のPO/ニコライ・マルコによるプロコフィエフですが、あくまで「実験」とされて発売はずっと後になり、ステレオ発売第1号(1958年)をロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ビーチャムの「シェヘラザード」に譲ることになります。 2月14日 夢中人

398.モーツアルトのホルン協奏曲

name: 円号 - 2003年02月11日 13時29分54秒

Favart様
まったく歩く辞書、感服いたしました。
ところでクルト・ブランクがソロのレコード、ルートヴィッヒの名前で思い出しました。あのころレコード芸術か、あるいは月刊ディスクの付録であった国内発売レコードカタログに、4曲全曲がブレイン/カラヤン、その下にこのブランク盤が載っておりました。ブランクの名前は失念したのですが、ルートヴィッヒの名前は記憶にありました。兄とホルン協奏曲のレコードを買うなら、どっちにしようかと話し合ったことも思い出しました。カラヤンが伴奏を付けているならブレインというホルン奏者の演奏も悪くはあるまい、と意見がまとまりコロンビアから出ていたモノ盤を買ったのですが、これが彼のレコードを集める発端となりました。
昔話で恐縮ですが、こんな話が出来る方とめぐり合うとは、ブレインのおかげですね。


397.393に追加

name: 円号 - 2003年02月11日 13時15分26秒

イギリスのホルン奏者、ナチョラルホルンの名手でもあるアンソニー・ハルステッドが2回録音していました。


396.国内2番目のモーツァルト/ホルン協奏曲のレコード

name: Favart - 2003年02月11日 9時25分18秒

392で1961年のタックウェル盤が2番目ではないかとのお話ですが、1957年5月に第3番と第4番のレコード(モノーラル)が国内で発売されています。
クルト・ブランク(Hrn)/ルートヴィッヒ指揮ベルリンRIAS交響楽団
日本グラモフォンLGM-102(独グラモフォン18306)
*グスタフ・シェック(Fl)のフルート協奏曲第2番とカップリング。
また海外盤では1950年頃の録音と予想されるJan Zwagermannの第4番のレコードがあります。
Jan Zwagerman(Hrn)/Ackermann/Niederlandisches SO
欧コンサートホールMMS-87
*オーレル・ニコレ(Fl)/スヴォボダ/ウィンタートゥールSOのフルート協奏曲第2番とカップリング。(ニコレがウィンタートゥールの主席時代の録音→1950年以前の録音と推定。)
モーツァルトのホルン協奏曲はフルート協奏曲とのカップリングが多く、この他に以前ご紹介したD.ブレイン/ケンペorケンペン/ベルリンRIAS交響楽団の第3番があり、こちらはハンス・ペーター・シュミッツ(ニコレの前のBPO主席奏者)のフルートとハープの協奏曲がカップリングされています。(P1984 LAUDIS S.R.L.)

戦争と音楽の件、昨年7月頃、ThevetのHPでギャルドの日本録音(1961年、軍艦行進曲他)に関連して私も思わず書いてしまいました。痛ましい戦争犠牲者(渋谷駅の物乞い)とギャルド日本公演がオーバーラップしてしまいました。


395.結論出るまでは沈黙と言っておきながら、

name: CATO - 2003年02月11日 2時02分59秒

夢中人さん、よろしければ教えてください。ご友人は、状況証拠でなく、音自体からシヴィルかも、とご指摘なんでしょうか。

友人とは現在交信不能状態にあり、しばらく保留にさせて下さい。EMIクラシックス担当者氏からその後の連絡はありませんでした。とても誠実な回答に感謝しています。 夢中人

394.お礼

name: 円号 - 2003年02月11日 1時53分56秒

夢中人様
文献の件、お返事をいただきありがとうございます。
この掲示板から察する限り、私が一番の年寄りのようですから、記憶をたよりに
50年代、60年代のブレイン情報(周囲情報かも知れませんが)を集めてみたいと考えております。

こちらの方こそ大変ありがとうございます。私はブレインのLPが発売された1955年に生まれました。所属する吹奏楽団がブレインの亡くなった1957年に立ち上げられ、1961年、東京の台東体育館でギャルドと同じ舞台に出ました。そのようなことは知らないまでも、子供の頃から憧れていた吹奏楽団。「アンポ(安保)反対!アンポ反対!」と訳も判らずに外で駆け回って遊んだ日々。花火大会での華麗なアトラクション演奏。後年、偶然廻されたホルンという楽器の音を鳴らすことの難しかったこと、また楽しさ。先輩が貸してくれたヴェスコーヴォの五重奏曲への驚き。懐かしい50、60年代の擦り込みがあって現在に至っています。円号様、どうか出来るだけ沢山のことを教えて下さいませ。 夢中人

393.モーツアルト ホルン協奏曲の録音歴

name: 円号 - 2003年02月11日 1時47分04秒

392でタックウェルのことを書いたついでに、複数回、4曲全曲を一枚に録音した奏者をチェックしてみました。ご興味がおありならお付き合いください。

4回 タックウェル
3回 シヴィル
3回 バウマン
2回 ダム
2回 ティルシャル

タックウェルのように、4回も録音したなんていう人はもう出ないのではないでしょうか。

タックウェルのモーツァルト録音についてはこちら。 夢中人

392.タックウェルのモーツアルト

name: 円号 - 2003年02月11日 1時27分04秒

レコード芸術 1961年3月号の新譜批評から。

モーツアルト ホルン協奏曲第一番、第三番
タックウェル(ホルン)マーク(指揮)ロンドン交響楽団
クラリネット協奏曲との組み合わせ

「モーツアルトの管楽器のための協奏曲が三つ。独奏者は現在イギリスで名のとおった連中だが、どっちかと言えば、ステレオに初めてなったホルン協奏曲の方をとる。このベリー・タックウェルというホルン奏者は、なくなったデニス・ブレインほどけんらんたる効果をあげていないにしても、しっかりしたテクニックをもち、表情にもいじけたところがなく、のびやかに吹いているのが好ましい。大らかで健康的ところは今月モノーラルで出たバルワーザーのフルートに一脈相通じる。それにマークの指揮がすぐれていて管弦楽からかわいらしい叙情性とたのしいリズムとをうまく統一して引き出しているのがモーツアルトらしい雰囲気を高めている。以下は略」

佐川吉男の評で、クラリネットソロはド・ペイエ、バルワーザーは当時コンセルトへボーの主席でした。

この盤がブレイン/カラヤンに続き二番目に日本で発売されたモーツアルトの協奏曲と記憶していますが、第2番、第4番も入ったのが出たのは、もう少し後のことだったわけですね。何回目かの再発盤のジャケットにウィンナホルンの写真が使われおり、これはなに!と訝ったこともありました。
55年にブレイン盤が発売されてから61年まで、彼の演奏が孤高の座を守りつづけ、その後今に至るまで、王座を降りることがないわけですから、あらためてブレインの偉大さに感服させられます。
タックウェルの後、60年代の前半に出たのが、アルベルト・リンダー/スワロフスキー指揮のヴァンガード盤(CDあり)で、この3人のレコードでこれらの曲のすばらしさを知った人も多かったことでしょう。

おおッ、バルワーザー、リンダー!聞くことの絶えてない名前!円号様のご紹介、本当に懐かしく、ありがたく拝読しました。 夢中人

391.クレツキがクレた難題

name: 宮さん - 2003年02月10日 22時50分44秒

 「結局のところ彼は参加したと言わざるをえません」ということはですよ、夢中人さんは1stホルンはシヴィルではなくやはりブレインだった、と結論づけたということでしょうか。私としては4月と6月に分けていることから、「381」におけるCATOさんの推測が正しいような気がします。(あくまで「気がする」というだけ)何らかのトラブルがあり、ブレイン抜き(意外に没後の9月以降だったりして)で録らざるをえないような状況になったのかもしれません。データ改竄?まさか。
 現在は、大山さんの「388」の書き込みをヒントに、“純粋に音楽だけを聴くこと”について考えている最中です。この掲示板は奥が深いっす!


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