390.EMIクラシックスからの返信 | |
name: | 夢中人 - 2003年02月10日 21時58分44秒 |
以下概略です。 「マーラー/第4交響曲の録音は1957年4月と6月に行われました。デニス・ブレインの悲しい死は9月1日朝でしたので、彼はマーラーのセッションに参加した可能性があります。でも彼が実際吹いていたかどうかを示す書類はここにはありません。 今夜自宅でスティーヴン・ペティットのブレインの伝記で決定的な記述がないか見て、もしあればお知らせします。 もし私から知らせがなければ、答は上記のようだと思って下さい。つまり彼は恐らく参加していたけれども、その確証はないということです。 推定をお許し頂ければ、クレツキが首席ホルンのブレインなしにこの交響曲の録音を望んだとはとても思えないことから、結局のところ彼は参加したと言わざるをえません。」 |
389.「事実は隠すべきではない、いかなる事態においても 」 | |
name: | CATO - 2003年02月10日 21時07分38秒 |
こういうご意見を私は待っていました。反論も何もありません。これが開かれた掲示板と私は信じます。 |
388.事実は隠すべきではない、いかなる事態においても | |
name: | 大山幸彦 - 2003年02月10日 1時20分10秒 |
フランスにおいて、軍楽隊、あるいは警察の音楽隊が管楽器の興隆の多くを担ったことは事実です。このような歴史的事実を述べるのにも時事問題を意識しなくてはいけないというのはいかがかと思います。注意しないとギャルドに関する記述も時期を見て、になってしまいかねない。薀蓄をいうならば、いかなる状況においてもわれわれの馬鹿正直な音楽に対する情熱と薀蓄はさえぎられてなるものか、という気概を持ちたいものです。 私の関心は音楽です。たとえブレインが背広だろうと軍服だろうと、彼の演奏には心動かされるはずだ。テヴェ先生は私に前線での軍楽隊の活動は大変良い練習になった、と言ってましたが、これもどう思うかどうかは別として、彼がそういった、という事実は消えるものではないし、私は彼の弟子である以上、彼の声を伝える。 私は一介の夢中家である以上、音楽以外の事にはまったく目配せができない。夢中人様、もしも大山が場を乱すのであればもうここには出てきません。しかしここはブレインとそれにまつわる音楽を書くところであったはずです。私には社会のことは分からない。アラブの本質も把握していない人間が意見をいうほど大胆ではない。私は音楽のことのみを語りたいのですが、それでもよろしいでしょうか。
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387.「ちょっと、堅苦しい話」では全然ないです | |
name: | CATO - 2003年02月09日 13時55分11秒 |
ブレインを核に楽しく意見交換し、また、徹底した方々の薀蓄を伺えるこの楽しい掲示板であるからこそ、違和感があれば、自分の意見をを書く。この姿勢を示すために「385」を書きました。 反米キャンペーンではありません。 |
386.1945年6月22日 | |
name: | 宮さん - 2003年02月09日 13時19分07秒 |
CATOさんの言いたいことは良く分かる。例えば、韓国の近代化が促進されたのは日本が植民地化したおかげだった、というような論理を最近よく耳にすることがある。確かにその通りだろう。しかし、ある側面だけを取り出して、自分たちの都合のいいように解釈していいものなのだろうか。「近代化」の影には様々な人たちの犠牲があるのであり、そういった負の側面を抜きにして歴史は語られるべきではない。 『蘇るデニス ブレイン』に収録されている「ブランデンブルグ協奏曲」が録音された日付は1945年6月22日である。この次の日、日本では沖縄戦が終結している。(6月22日説もある)枢軸国のある国がこのような悲惨な状況の中、連合国のある国では、悠長にクラシック音楽の録音がなされているのである。これが、歴史の事実であり、我々はそんな国々を相手に戦争を行ってきたのである。 しかし、以上のことはブレインの価値を貶めるものではけっしてない。いや、むしろそのような歴史的事実が「純粋なる音楽という芸術」にも必ずやついてまわるということを再確認しつつ音楽の背景にうごめいているものまでもひっくるめた「総体」を聴いていくべきなのではないだろうか。 今私は「べき」と書いたが、それは一つの聴き方のサンプルであって、純粋に鳴っている音楽だけを聴くという方法を否定するものではない。 ちょっと、堅苦しい話になってしまいましたかね。 |
385.時勢柄・・・ | |
name: | CATO - 2003年02月09日 2時30分28秒 |
「376」「383」のご発言に対しては、「いかがなものか」と言わざるをえません。私は平和ボケしているところの下手な楽団の方を好みます。イラクでスーザが流れるなど、おぞましい光景です。 |
384.誰が吹いていようが盤の価値は変わることはない | |
name: | 宮さん - 2003年02月09日 1時42分53秒 |
長らくリパッティの録音とされていたショパンのピアノ協奏曲第1番が、チェルニー=ステファニスカのものと判明した途端、評価が急降下してしまったのと同じように、ブレインではなくシヴィルと確定したならば、この盤の価値は無いに等しいものとなってしまうのだろうか。ごめんよ、シヴィル。君でいけないわけでは決してない。夢中人さんの推理は面白い。ただ、謎は深まるばかり。 本当に夢中人さんも罪作りな人だ。クルツ指揮のショスタコーヴィチ10番の1stもブレインではない!こっちは、シヴィルとは書いていないけど、それでは一体誰?ここまで言える夢中人さんを尊敬する。そう言えば、クリュイタンスのベートーヴェン第8番の音質を悪くしてフルトヴェングラー盤だと偽った「事件」があったっけ。私なんか馬鹿だからフルトヴェングラー指揮と書かれていれば、「うん、さすが巨匠の奥深い響き」なんて言ってしまいそう。クレツキ盤もクルツ盤も「そう言えばそうかな」程度で聴いただけではわからん。しかし、誰が吹いていようが盤の価値は変わることはないということだけは、確かめておきたい。 追記:クレツキ/VPOの「巨人」を私はそんなに好きではない。VPOとマーラーとは、一部の超名演を除いてそんなに相性は良くないような気がする。 |
383.戦争と軍隊 | |
name: | 大山幸彦 - 2003年02月09日 1時16分54秒 |
のおかげでフランスの演奏レヴェルが上がったのは夢中人様のご指摘どうりです、そして炭鉱の隆盛も。 |
382.1957年オールドバラ音楽祭 | |
name: | Favart - 2003年02月09日 1時04分03秒 |
には6月16日のBBCコンサートの前日の6月15日に参加したようです。(ペティットの本のP264〜P265) ところで夢中人さま、1953年のオールドバラ音楽祭でブリテンの曲あるいは演奏(指揮?)の録音が残っているそうですが、DBの演奏の可能性はいかがでしょうか。もちろん、マーシャルの本には載っていないのですが・・・。 クレツキ/PO&ブレインのスメタナは1953.6.23オールドバラ音楽祭の記録があります(マーシャルの本)。
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381.それが問題だ | |
name: | CATO - 2003年02月09日 1時01分00秒 |
4月2、3、5日:クレツキとマーラー/第4交響曲を録音。6月17日:クレツキとマーラー/第4交響曲を録音。二回に分けてるんですね。女性歌手の都合で4楽章だけは、6月と想像します。それとも、四月のXのソロを、六月にYで採りなおし? 時々TVに出てくるような、声紋・音響分析家に音自体の特徴をみてほしい気分です。 夢中人さんの結論が出るまで、この話題はもうやめにします。 ブレインとシヴィルが同じスタジオに居た様な、恐ろしいオケPO。これを再認識した次第です。 |