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270.知らないホルンの名曲

name: 夢中人 - 2002年12月08日 20時51分57秒

今朝ラジオで聴いたシューマン「序奏とアレグロ、アパッショナータ、ト長調(ピアノとオーケストラのためのコンツェルトシュテック作品92)」にアダージョとアレグロ作品70を連想させるホルンの素晴らしいソロがありました。残念ながらデニス・ブレインの録音はありませんが、まだまだ知らないホルンの名曲があるもんだと思いました。

デニス・ブレインの飛びっきりのソロが聴けるCDこれがお勧めッ!を30点(あいうえお順)にまとめました。


269.1818年製ラウー・ホルン

name: 夢中人 - 2002年12月05日 23時47分05秒

大山さんの記事を見て何度もアントニオ猪木のように下顎を突き出しました(実はちょっとイメージ湧かないんです)。

デニス・ブレインの場合、所謂正しいアンブシェアでなかったために、最低音を大きな音で鳴らす(上唇を大きく震わせる)のにマウスピースを唇の中央より上に当て直す必要があったように思います。

ところでスティーヴン・ペティット著山田淳さん訳「奇跡のホルン」161から162ページにかけて、ラウー・ホルンをB♭管に改造して失敗する件があります。1年前(1948年)に同僚から買ってあった1818年製ラウーで急場を凌いだとありますが、その同僚とは昨日も話に出たファーカーソン・カズンズ(b.1917)で、ベルには黒と金の模様が施してあったといいます。

本にあるとおりデニス・ブレインのラウー・ラバイエはパックスマンの修理から返ってくるとモーツァルトなどの協奏曲に欠かせない幾つかの音、なかでも上のGがふらふらしたとか。

ロイヤル・アルバート・ホールでのシュトラウスの1番には吹き込みの足りない1818年製ラウー・ホルンが使われました。ファーカーソン・カズンズはハダースフィールドでヨークシャー交響楽団の連中と一杯やっているときBBC放送によるデニスの生中継を偶然聴いたそうです。

妙に詳しいですが、先日ファーカーソン・カズンズのホルン・レッスンを受けた人から聞いた話です。


268.口の移動

name: 大山幸彦 - 2002年12月04日 23時33分49秒

267の記事、大変面白いですね。
テヴェ先生も頻繁に口を移動させていました。
彼ならば両頬の緊張を緩め、下顎を前に突き出したでしょう。
最近、この口の動きという要素について余り語られないのはなぜでしょうね。


267.ティル・オイレン・シュピーゲル

name: 夢中人 - 2002年12月04日 18時01分41秒

イギリス・ホルン協会「ホルン・マガジン」1995年秋号にBBC響にいたダグラス・ムーアが「ティル・オイレン・シュピーゲルの愉快な悪戯」のソロについて王立音楽院時代、オーブリー・ブレイン教授が授業で「オーケストラのレパートリーで最も華やかで描写的なソロのひとつ」と語った、とあります。

ソロの最後の音(実音F)をありったけの音量で吹くためにオーブリーは、アンブシェアを横っちょに移動させたが、デニス・ブレインはマウス・ピースを上下に動かすという父と違ったテクニックを使っていた、というのは同じくオーブリーの弟子だったファーカソン・カズンズ(85歳)の証言です。


266.更新情報です

name: 夢中人 - 2002年12月03日 23時09分25秒

スティーヴン・ギャンブルさん編集、1915年から1950年にかけてオーブリー・ブレインが在籍したオーケストラのホルン・セクション・メンバー一覧を公開しました。


265.聴こえかた

name: CATO - 2002年12月01日 16時40分08秒

 たしかにカラヤン/ブレインの録音は籠もって遠くで聞こえますね。一方ブレインの室内楽の録音は余りに今のホールの響きから遠すぎて、これも欲求不満となります。実演でも座席によってありゃと思うような死んだ音しかしなくて後悔することもあります。
 今、昔の録音の再構成技術が、新ネタ不足もあって、盛んなようですが、正しく聴こえる配分とは何でしょう?少なくともスコアには書いてありませんね。なるほど、レコード芸術は奥が深い。


264.絶品!ブレイン正規盤初出

name: Favart - 2002年11月30日 18時17分28秒

ようやくモーツァルトの協奏曲第3番(ロスバウト/南西ドイツ放送交響楽団)が入荷しました。これまでカラヤン/PO、ケンペ(orケンペン)/ベルリン放送交響楽団を聴いてきましたが、今回のロスバウト盤は演奏、録音ともすばらしいものでした。ケンペ盤はロスバウト盤の2日前に録音されたもので、演奏、録音が今ひとつの感じを持っていましたが、やはり使い慣れたホルンではないのかもしれません。カラヤン盤と比べるとロスバウト盤の方が音楽のスケールが大きく、のびのびと演奏しているような気がします。カラヤンの録音はホールの残響が多くモガモガした感じで遠くで演奏しているように聞えますが、ロスバウト盤ではもっと近くに聞えます。ほどよい残響でスケール感もあります。ステレオ録音(擬似ステレオでなく)ではないかと思います。1953年にステレオだとすると、ドイツの放送局は随分進んでいたことになります。ロスバウト盤、とても気に入りました。夢中人様のご感想はいかがでしょうか。


デニス・ブレインのライヴ録音がオリジナル・マスター(それもStereo)から復刻されたこと素直に喜びたいと思います。

ハンス・ロスバウト(1895-1962)は、南西ドイツ放送交響楽団の初代音楽監督で戦後の前衛音楽をよく理解し、また優れたモーツァルト指揮者だったそうですがデニス・ブレインとの演奏とても素晴らしいですね。 12月2日 夢中人

263.やはりレアなんですね。

name: 通りすがり - 2002年11月29日 6時16分02秒

eBayには簡単に参加できますしフェア―なシステムでセキュリティーも万全です。
今まで商品未着の経験はありませんよ。


262.レアですね!

name: Favart - 2002年11月29日 0時18分59秒

ペティットの伝記のディスコグラフィーには録音の記録は載っていましたが、LPレコードについては書かれていませんでした。海外のネット・オークションは日本人も参加できるのでしょうか。値段も今はそれほど高くないし、要注目です。
ところで、最近、レコードの海外通販で困っています。金を引き落とされたけれど品物は届かず、連絡を取ろうとしても相手は返事を全くよこさずです。2ヶ月経過した時点で、クレジット・カード会社が調査するそうですが、どうなることやら。こんな時の対処法をご存知の方はご教示ください。ちなみに注文先はアメリカ、NJ州です。皆様もお気をつけください。(またまた、格調高いブレインのHPでこんな書き込みをしてしまい、ごめんなさい。こんなトラブルもレアであってほしい。)
ウィンザー城(ウィンザーにあるんでしたっけ?)には私も観光客として以前行ったことがあります。6月でしたが緑がとても美しかった。最近はハリー・ポッター関連の観光でイギリスを訪れる人も多いようです。

Favartさん、ご心配なことですね。品物が無事届くことをお祈りします。私はドイツ人との「交換」で失敗をしたことがあります。eメールでお互いのアイテムを交換する約束をして早速航空便で送りました。自分のはすぐ着いたらしいのですが、先方のがいつまでたっても来ない。で不着の連絡を送ったところ、そんな筈は無いとの返事。さらにしばらく待って来ないので、今度は断固抗議しました。それには先方も怒って向こうの郵便局の受け取りをスキャナーで読み取って送ってきました。そこで郵便局に問い合わせたところ、ドイツからの郵便物は全てクアラルンプール空港を経由していて、当時そこのコンピュータシステムがダウンしていて遅配している。回復の見通しもついていない、との返事。驚愕。後日郵便も届きましたが友情は回復せず後味悪かったです。 夢中人

261.行け、老いたる○○

name: 夢中人 - 2002年11月29日 0時02分52秒

デニス・ブレインの音を追い求めてたまにオペラなども聴きます。ヴェルディ「ファルスタッフ」第3幕第2場冒頭に素晴らしいソロがあります。作曲者は「遠くで聞こえるように舞台裏からA♭の弁の無いホルンで」と指定しましたが、デニス・ブレインは例のバリッとしたまるでトロンボーンのように大きな音を出します。

カラヤンはフィルハーモニア管弦楽団と幾つかのオペラを録音しましたが、イタリアオペラで特にこの曲を選んだのは、原作がシェークスピアであり、英国のウィンザーを舞台としているから、というのは夢中人の想像です。

ゴッビ、シュワルツコップ、メリマン、バルビエリといった歌手達のアンサンブルも全く素晴らしいです。サー・ジョン・ファルスタッフが第2幕第1場で歌う「行け老いたるジョン Va, vecchino John」は私(中高年)の応援歌でもあります。

先年訪れたウィンザーの街は、観光客と遠足の生徒たちや車の行列でごった返す商魂逞しい観光地、という印象でした。


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