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250.ブレインの「低音の魅力 」

name: CATO - 2002年11月24日 21時55分15秒

 この掲示板を見るホルン吹きは、かつて、そして今も、中高音域の滑らかなフレーズを奏して「俺/わたし って案外うまいんちゃう?!」と錯覚することはあると思います。こういう継ぎ接ぎの一部に酔える音であるからこそホルン演奏にはまります。しかし、安定した低音は本当に難しい。ブレインは、どの音域も素晴らしいのですが、夢中人さんがおっしゃるように安定した、しっかり固まりとして提示できる「低音の魅力 」も格別です。低音の押し不足、力不足、不安定さを感じる奏者は少なくないと思います。ブレインのソロ、協奏曲でこの確たる魅惑の低音が、曲の造形に大きく寄与しています。安定した低音が鳴るべき箇所でガーンと鳴ると、曲の進行のメリハリがはっきりします。夢中人さんもご指摘のような、協奏曲やソロでの確実な低音が吹けてこそ、当たり前ですけど、プロですね。(先ほどモーツァルト二番の3楽章を聴いて、唸りました)


249.低音の魅力

name: 夢中人 - 2002年11月24日 18時17分49秒

ウィルヘルム・フルトヴェングラーの第9。いつも低弦による「歓喜の歌」の主題の最低音に置かれたアクセント一発で心を奪わます。デニス・ブレインの低音も、クリスピーな高音と同様、耳に心地良い特質であると思うのですが如何でしょう?

試みにベートーヴェンのソナタとシュトラウスの1番をヴィタリー・ブヤノフスキーと聴き比べてみました。録音と生演奏のハンディが無いようブレインは、1955年のBBC録音(日コロンビア、OW7218-BS、LP)とGreen hill盤。ブヤノフスキーは、先日発売されたノルウェー盤とメロディア盤(BMGビクター、BVCX4006)です。

ベートーヴェンのソナタでは、冒頭のテーマで奏されるスタッカートの付いた最低音Fをブレインはふっくらと長めに鳴らしますが、ブヤノフスキーは譜面通り短い。シュトラウスの1番、終楽章コーダに入る前ブレインは低いほど渾身の力を込めて雄大に響かせますが、ブヤノフスキーの場合は同じ部分が小さくて、やや息切れ気味。

ブレインの演奏は、基礎が堅固な構造物のようで、聴く人に安定感を与えるように思います。

(P.S.)e-gさん、リンクありがとうございました。ホルンとサイト両方は大変でしょうが、どちらも頑張って下さい。Favartさん、CATOさん、いつもありがとうございます。 夢中人

248.レコード芸術2002年12月号

name: CATO - 2002年11月24日 1時21分40秒

 夢中人様の記事を読みたくて、先月に続いて買いました。挙げておられるCDは殆ど持っていないですが、好きな者にはジャケットを眺めるだけで楽しい時間となります。
 今月も、先月も記事の中で、原盤、テープからリマスタリングというふれこみが目立つような気がしますが、一方で昔の録音の生々しさという意見の掲載もあり、レコード芸術とは奥が深いものと、久々にこの雑誌を続けて読んで認識しました。
 バボラークのバッハについて「準」マーク付きで意見が載っていました。残念ながら彼の演奏については何も言っていないも同然で、拍子抜けでした。


247.モーツァルトの協奏曲第3番

name: Favart - 2002年11月23日 19時00分43秒

ロスバウト指揮の正規盤は東京ではまだお店に出ていませんでした。この録音はケンペ(orケンペン)指揮ベルリン放送交響楽団の同じ曲の録音とわずか二日違いですが、音色や演奏に違いがあるのでしょうか?ペティットの本で「楽器がドイツの税関にひっかかってしまった」とのことで、もしかすると先に録音したケンペ指揮の演奏は慣れない楽器だったかもしれません。
ところでレコード芸術12月号の夢中人様の記事を読ませていただきました。今回はたくさんのレコードの紹介があり興味津々です。ロスバウト指揮のモーツァルトの第2番のレコードもあるんですね。


246.HP訪問ありがとうございます

name: e-g - 2002年11月23日 10時42分19秒

掲示板への書き込み第1号が夢中人さんでびっくりしてしまいました。
勢いで作ってしまっただけなので、今後どうなるかはまったくわかりませんが…
先に聞いておくべきでしたが、コチラに勝手にリンクを貼ってしまいましたがよろしかったでしょうか?


245.ブレイン正規盤初出

name: 夢中人 - 2002年11月22日 23時43分59秒

1953年5月6日に南西ドイツ放送に客演した時のライヴ録音、モーツァルトの協奏曲第3番(hanssler 93064)が出ました。もうお聴きになった方はいらっしゃいますか?

AS Disc盤(AS-356)の場合、かなり音がこもっていましたが、同じ日に演奏された第2番を収めたArkadia盤(GI772.1)は、大変素晴らしい音質でしたので今回、大いに期待しています。

オーブリー・ブレインの珍しい写真とデニス・ブレインに関連する演奏会プログラムを4点公開しました。二つ演奏会評もあります。


244.11月15日

name: 夢中人 - 2002年11月19日 22時49分46秒

デニス・ブレインのアレキサンダー・シングルB♭ホルンが去る11月15日、王立音楽アカデミー、デュークス・ホールにおけるコンサートで1957年9月1日の事故後、45年の歳月を経て公開の演奏で使用されました。

アーテム・ヴァシリエフ(b1974)/8本のホルンとオルガンの為のスタンザ(初演)
モーツァルト/フラグメント K.494A 独奏:マイケル・トンプソン
デーヴィッド・マシューズ/2本のホルンと弦楽の為のカプリチオ作品54(1991)
ハイドン/交響曲第31番「ホルン信号」

ヨハン・フレデリック・フローリヒ/ホルン九重奏曲
ノーマン・デル・マー/ホルン二重奏曲
アーノルド・クック/アリオーソとスケルツォ
プーランク/エレジー

また同日、メリルボーン教会では1952年アンヴィル・フィルム制作映画「ベートーヴェンのホルン・ソナタ」を上映。あわせてティナ・ブレイン(シドニー響団員)によるオーブリー・ブレインのラウー・ホルン寄贈、映画の復活秘話なども紹介されたほか、ハイドンのホルン協奏曲第1番の現代初演の貴重なテープも演奏されました。


243.THE COPENHAGEN WIND QUINTET

name: Favart - 2002年11月18日 23時50分11秒

106でIngbert Michelsen (1917-1991) と同じ年に生まれたフルート奏者Poul Birkelundをご紹介しましたが、Birkelundが参加しているTHE COPENHAGEN WIND QUINTETのレコードを見つけました(LXT2803)。曲目はニールセンの五重奏曲、ボザの変奏曲、イベールの3つの小品。BirkelundはMoyseに師事していますが、Moyseを思い起こさせるような音色、切れ込みのよさを感じます。ホルンは残念ながらIngbert Michelsen ではなくKnud Olsenでした。Olsenのホルンは素朴な温かみのある音色で親しみを感じます。Knud Olsenについて私は全く知りませんが、夢中人様はご存知でしょうか?
訂正:212でご紹介したKund SφrensenはKnud Sφrensenの間違えでした。
☆レコード芸術12月号の発売間近となり夢中人様の記事が楽しみです。  

すみません。Knud Olsen というホルン奏者存じません。ケルさんのリストにあったニールセンの管楽器のための五重奏曲Op.43は、Hans Sorensen の行にあって1936年1月24、25日録音。きっとお国の昔のホルン吹きだと思います。フルート奏者の名前は、Gilbert Jespersen となっていました。

242.オーブリー・ブレイン

name: 夢中人 - 2002年11月16日 0時31分38秒

ロンドンの地下鉄ストは今日の行事に影響を与えたでしょうか。オーブリー・ブレインのページは使用許諾を貰う関係上、オーケストラ録音のページが間に合いませんでした。

戦前オーブリーの弟子だったファーカソン・カズンズ(現在84歳)によるとオーブリーは、ホルンを吹く時、椅子の前脚の後ろに足を巻いていた。そしてスティーヴン・ペティットのデニス・ブレイン伝記ではやや尊大な人間に描かれていますが、実際はユーモアのセンスの持ち主だったとか。

父は子供にとって怒りっぽく、干渉的で、面白味の無い存在ですが、父の同僚だった人は面白いことを言う人だった、と言います。そんな父の顔は、きっと普段決して家族に見せることのないものだったのでしょう。


241.遠い国の演奏会

name: Favart - 2002年11月15日 0時10分13秒

イギリスは今11/14の夕方5時過ぎ。明日の今ごろはコンサート会場に多くの人たちが集まり演奏会を楽しんでいることでしょう。
演奏会の放送があるかどうかNHKに問い合わせたり、BBCの番組表を調べたりしましたが分りませんでした。せめてBBCニュース(NHK・BS放送)で映像が少しでも放送されるのではと期待していますが、私の方はあいにく明日の午後から明後日にかけて遠方に出かけてしまうためBS放送もゆっくり見られません。
NHKスペシャル「45年を経て蘇るホルンの響き!」なんてのがあればいいのですがね・・・。


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