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 デニス・ブレインのレコード(独奏・室内楽編)。ジャケット写真は、木下直人様、坂本直樹様、Favart様、スティーヴン・ギャンブル氏から送って頂いたものに夢中人のものを加えました。

オーケストラ編

スウェーデン放送交響楽団の50年(1936-1979)
 BIS LP-331-333(LP5枚組)。1986年発売らしいものの、山田さんの訳されたデニス・ブレイン伝『奇跡のホルン』(1998年刊)のディスコグラフィーに掲載される以前に購入。

 ノルウェー(オスロ)→フィンランド(ヘルシンキ)→ストックホルム(スウェーデン)→エーテボリ(同)と続いたデニス・ブレインによる1956年北欧楽旅のひとこま。10月7日、ストックホルムにおけるステン・フリクベルィ指揮スウェーデン放送交響楽団とのモーツァルトの協奏曲第2番。

 本盤にてデニス・ブレインの(LP)レコードはお終い。以後書棚の百科事典のように飾っているだけの状態となりました。でも3、40年のときを経た今も、とても良い音で鳴るのには正直感動です。

 スウェーデン放送は、気前よくインターネットでこの音源を公開中。

2005/3/29

モーツァルト/ホルン協奏曲第3番変ホ長調 KV447
 1953年5月4日、ベルリン自由放送局(RIAS)でのライブ録音。指揮者が、欧米ではペティットの伝記に従ってパウル・ヴァン・ケンペン、日本では三浦淳史さんのジャケット解説に従ってルドルフ・ケンペとされていた疑惑の(笑)1枚です。1984年発売(RVC RCL-3319)。

2005/4/23

モーツァルト/ホルン協奏曲第2・第4番ほか
 若い頃のデニス・ブレインの1枚もの(1983年、東芝EMI、GR-70036)。

 カラヤンやサヴァリッシュのよりもこっちの方が元気一杯で凄いぞ、なんて思っていたかどうか。

2005/2/28

デニス・ブレインの芸術(3代目)
 1980年発売、3代目デニス・ブレインの芸術(東芝EMI EAC-77378-86、9枚組、限定1,000セット)。レコード店のショーウィンドウに鎮座ましましていたところを発見し飛びつきました。

 堅牢な外箱、ずっしりとした重みは、未だなお「デニス・ブレインの芸術」の王様です!

2005/3/1

Dennis Brain in Recital(米EMA盤)/デニス・ブレインの芸術(日コロ盤)
 左側は、1979年、米 EMA(Educational Media Associates) 盤 IGI-370。コンラート・ハンゼンの伴奏したソナタのみベルリンRIAS放送(1950年)、そのほかは1955年、BBC Transcription Service(1955年)が音源。写真が逆さまになっているのがご愛嬌。

 右側は、1980年10月発売、日本コロムビア盤(OW-7218-BS)。ブルーノ・ワルター協会原盤とありますが IGI-370 と同じ内容です。

1955年6月22日 オールドバラ音楽祭

1. モーツァルト〜ベインズ編曲/ディヴェルティメント 第14番 変ロ長調 KV270
2. ベートーヴェン/ピアノと管楽器のための五重奏曲 作品16
3. ブリテン/詠唱「そして雨は振り続ける」
4. ミヨー/ルネ王の暖炉―管楽五重奏のための組曲

デニス・ブレイン管楽五重奏団 1, 2, 4
デニス・ブレイン(ホルン)3
ベンジャミン・ブリトゥン(ピアノ)2, 3
ピーター・ピアーズ(テノール)3

 3.をベートーヴェンのホルン・ソナタに差し替えてなければ「デニス・ブレイン・ホルン・リサイタル」というよりも「オールドバラ音楽祭のデニス・ブレイン管楽五重奏団」ですね。
2005/3/1

Dennis Brain His Last Broadcasts Introduced by Wilfrid Parry
 1979年発売のBBCレコード(REGL 352)。ノーマン・デル・マーやガレス・モリスら友人たちが語るブレインとの軍隊生活、オーケストラ、車、オルガン演奏などの話が弔花のように並べられた愛惜感てんこ盛りのトリビュート・アルバム。

 2000年にCD化された1957年エディンバラ音楽祭での「ル・バスク」や「ヴィラネル」、ベートーヴェンの五重奏曲のほか珍しいジャン・フランチェスコ・マリピエロ (1882-1973)のダイアローグ第4番も。

 そのほか1955年7月23日放送のレクチャー・リサイタル「初期のホルン」の抜粋が指揮者のハリー・ニューストンとブリストル大学講師、ケネス・モッブス提供のテープから収録されています。

 LPの国内盤は、発売されませんでしたが1989年に発売されたCD11枚組「デニス・ブレインの芸術」(CE25-5896〜5906)にはその11枚目に収められました。
2005/3/2

デニス・ブレインの肖像
 1978年発売。テイチク盤(ULS-3107-C)。「ル・バスク」の最初にブレインの声が入っている、というので耳を澄まして聴いた想い出があります(結局聴き取れなかったような気が…)。

 「デニス・ブレインの遺産」とタイトルされた盤(ULX-3248-C)もありました。

 本元のBBCレコードが最初に Dennis Brain Unique BBC Sound Archive Recordings From His Last Broadcasts (REB175)として出したのが1974年。アメリカでは日本と同じ1978年、Everest Records が Dennis Brain The Art Of The French Horn (SDBR 3432)として発売しました。
2005/2/28

シューベルト/流れの上で D.943(PERENNIAL 2007)
 なうてのホルン・サイトの管理人の方々が絶賛されたシューベルトの「流れの上で」。未CD化であることと音質の良さにおいて、未だ光を放つ1970年代の米ペレニアルのLP。

 さりとてレーベルに「〒10023 ニューヨーク州 ニューヨーク 私書箱第437号」と妙なる住所の記載。果たして盤の実態はこちらに。
2005/3/3

デニス・ブレインの芸術(2代目)
 国内盤の2代目「デニス・ブレインの芸術」。2枚組全3巻で1970年代の発売。

 第1巻(EAC-60049〜50)がモーツァルトとシュトラウスの協奏曲。第2巻(EAC-60051〜52)がモーツァルトとベートーヴェンの五重奏曲、第3巻(EAC-60053〜54)がヒンデミット、モーツァルトの第2番の旧録音、ハイドンのホルン信号、バークレイとジェイコブ。これに初代のベートーヴェンのソナタ、シューマン、デュカと合わさって3代目となります。

2005/5/19

4つのホルン協奏曲(東芝音工盤)
 初めて買ったブレインのレコード、AA-8349(擬似STEREO)。

 1970年、キングレコードから出ていた千葉馨の新譜と迷いに迷って決めました。友達が持っていたアラン・シヴィルやゲルト・ザイフェルトのレコードと聴き比べました。自由自在に、でも無表情(楽譜どおり、それが大変)に吹くブレイン、狩りの表情をユーモラスにつけるシヴィル、手堅いけど何よりオーケストラが素晴らしいザイフェルト…。

2005/3/19

デニス・ブレインの芸術(東芝音工盤)
 国内盤の初代「デニス・ブレインの芸術」(東芝音楽工業株式会社、AB-8065)、1枚もの。

ジャケットは Seraphim 60073 に似ていますが、字体や細かい装飾、曲目は独自のもの。

以降、営々と続くデニス・ブレインの芸術。

2005/3/19

デニス・ブレインの芸術(欧米盤)
 Seraphim 60040、60073、60169(1966年、1968年、1971年発売)、米Angelによる「デニス・ブレインの芸術」(3枚バラ)です。デニス・ブレインによる室内楽のみ集大成され、協奏曲のレコードと重複しない構成です。









 本家EMIによる「デニス・ブレインの芸術」(RLS7701)は、3枚ボックスセットで代表的な協奏曲、室内楽、管弦楽曲を集めたものです。1982年発売。

2005/3/12

ベートーヴェン/ホルン・ソナタ、モーツァルト/ホルン協奏曲第2番

 EMI HQM-1033、「偉大なる器楽奏者たち」の第1巻。タイトルのほかディッタースドルフ、デュカ、ハイドンなど。再編集ものでは最も古い1966年リリース。

 ジャッケット写真は実際ははデニス・マシューズとハリー・ブレック(多分)と3人(ブラームスのトリオの編成)で撮影されたもの。マウスピースの当て方がやや右寄りになっている感じがします。

2005/3/12

4つのホルン協奏曲(日コロ盤)

 1962年発売の日本コロムビア盤(OL3214)。表紙写真は Derek Allen。オリジナルは、英Columbia 33CX-1687 です。

 裏面解説は、アラン・シヴィルの「モーツァルトのホルン協奏曲について」。英国グラモフォン1957年11月号に掲載されたワルター・レッジェ(ウォルター・レッグ)の「デニス・ブレイン(1921.5.17→1957.9.1)の想い出」が別紙で封入。

 没後5年にしてわが国でも既に伝説の演奏家だったデニス・ブレイン。このLPでファンになられた諸兄も多いのではないでしょうか。

2005/2/1

最後の誕生日の録音
Pye CCL 30210Pye CCL 30210

 Pye CCL 30210。

 リヒャルト・シュトラウスが18歳のときの作曲した「管楽器のための組曲 変ロ長調 作品4」。ふたつのホルン協奏曲同様、60年余の年を隔てて管楽器のための交響曲が書かれ、そのどちらもロンドン・バロック・アンサンブル(LBE)が録音しました。

 リチャード・アーネル(b1917)は、ビーチャムとRPOのためにバレエ音楽「パンチと子供」を書いた人。10本の管楽器とダブルベースのためのセレナードはLBEのスイス演奏旅行のために作曲され、デニス・ブレインの最後の誕生日(1957.5.17)の録音。

 ノーマン・ケイ(1929-2001)の四重奏曲もLBEの委嘱作。

 PRT ZCGC 7054

 こちらは、英PRT(Precision Records & Tapes Ltd.)が1984年に出したカセット・テープ、ZCGC 7054。
1/12 (Sat)

管楽器のためのセレナード K.375 & 388(Pye録音)
Pye CCL 30119Pye GCC 4062

 1957年5月15日、13日録音、Pye CCL 30119(写真左)。カール・ハース指揮ロンドン・バロック・アンサンブルによるSTEREO再録音。

 デニス・ブレインの室内楽奏者として最後のレコード録音となった2枚のLPレコードのうちの1枚。

 K.375は八重奏(オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各2本)にオリジナルであるオーボエのない六重奏版の第5楽章メヌエットが付いています。

右側は再発盤のPye GCC 4062。 
1/11 (Fri)

ホルン協奏曲(1949)
Angel S35491  ヒンデミットとの協演をきっかけにトントン拍子で生まれたものの、最初のレコーディングは、一悶着ありました。1956年11月19日、オリジナルステレオ録音。作曲家自作自演によるレコード3枚のうちの1枚 Angel S35491。1959年発売。

 カップリングのシンフォニア・セレーナ(1946)は、ダラス交響楽団の委嘱作。第2楽章は、ベートーヴェンがオーストリアの軍楽隊の為に作曲した行進曲(ヘ長調 WoO 18)のパラフレーズです。
1/6 (Sun)

ホフナング音楽祭(1956)
Angel 35500  1956年11月13日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールにおけるホフナング音楽祭の実況録音(米Angel 35500)。デニス・ブレインは、アーノルドの「大々序曲」で得意のオルガンを演奏後、レオポルド・モーツァルトの「アルペンホルン協奏曲」を水撒きホースで吹きました。

 ブレインのいるフィルハーモニア管弦楽団によるアーノルドの録音は、バレエ音楽「女王への忠誠」、イギリス舞曲集、スコットランド舞曲集、序曲「タモシャンター」など。

 ホルン協奏曲第2番(1957)、ブレインやホフナングらの思い出として書かれた交響曲第5番(1960)は、作曲者の指揮による録音があります。ホフナングのウェブサイトはこちら
1/4 (Fri)

二つの協奏曲
Angel 35496 1956年9月録音、リヒャルト・シュトラウスの二つの協奏曲 Angel 35496。翌年のレコード芸術10月号海外LPニュースで、デニス・ブレインの追悼記事とともに海外新譜として紹介されました。

急死したデニス・ブレイン

 去る9月2日付け読売新聞夕刊は、イギリスの生んだホルンの世界的名手デニス・ブレインの死を報じている。エジンバラ音楽祭からロンドンへの帰途、自動車事故で即死をとげたというのである。享年36。まだ若いのに惜しいことである。デニス・ブレインは音楽一家の生まれで、父のオーブリイ・ブレイン、叔父のアルフレッド・ブレインもホルンの名手、兄のレオナード・ブレインはオーボーの名手という風に、肉親が揃って英楽壇で活躍しているが、なかでも傑出していたのがデニスで、父のオーブリイを抜く名人だという定評があった。フィルハーモニア管絃楽団の首席をつとめながら独奏者としても名声をうたわれていたが、いまその訃を聞くのは残念である。

 第1番は青年時代、第2番は最晩年の作で、その約60年のひらきがあるが、どちらもホルン協奏曲の名作としてよく演奏されている。第1番はSPにブレインが吹き込んだことがあり、第2番はまたブレインがイギリス初演したという因縁がある。このレコードも名手のありし日をしのぶものとなってしまった。

 レコード芸術誌とややニュアンスの異なるのが伴奏指揮をしたサヴァリッシュの言葉。


 コンサートの曲目を見ると、ほんのたまにしか演奏プログラムに入っていないが良いレコードのコレクションにはこうした曲も欠かすわけにはいかないという曲があります。その意味で、私たちは当時、ロンドンで偉大なるホルン奏者のひとり、デニス・ブレインとともに、リヒャルト・シュトラウスの二つのホルン協奏曲を録音したのでした。
 
ウォルフガング・サヴァリッシュ「音楽と人生」(第三文明社、1989年)

 国内盤の発売は1959年6月。写真のレコードは坂本さんがお持ちのLPでセロハンを取らずにとても大事にされているもの。表紙は、パリ、アトリエ・カッサンドルによるフランツ・シュトラウス。作曲者の父、ミュンヘン宮廷歌劇場のホルンの名人。
12/29 (Sat)

2度目のブランデンブルグ
UNLP1040UNLP1040

 デニス・ブレイン2度目のブランデンブルグ協奏曲第1番へ長調(1956年7月26日録音)、英Unicorn UNLP 1040 。

 ボイド・ニールの自伝に付録したディスコグラフィーでは、一連のDecca録音とは区別されています。謎めいているのは第2ホルンが1度目の録音(1947年10月)と同じノーマン・デル・マーになっていること。亡くなったケルさんはニール・サンダースの誤り、と教えてくれました。

 2枚目は、コンサート・ホール・ソサエティによる再発盤 MMS-2097/8。

MMS-2097/8MMS-2097/8
1/9 (Wed)

ブリテンのセレナード
Decca LXT 2941

 Decca LXT 2941。録音は、ヘルベルト・フォン・カラヤンとのモーツァルトの協奏曲を録音した直後の1953年11月25、26、27日。フォルテッシモでベルの振動を感じるモノラルながら素晴らしい録音。

 指揮者のユージン・グーセンス(1893-1962)は、当時シドニー交響楽団をはじめオーストラリアの音楽界で活躍中で、その功績を認められ、1955年、サーの称号を与えられた。

 ジャケットは、黄色とあずき色(写真にカーソルを合わせると、切り替わります)。

Decca ECS 507 これは擬似ステレオによる再発盤(Decca ECS 507)。













 作曲者自身とボイド・ニール弦楽合奏団による旧録音のLP復刻盤(Decca 417-183-1)。ブリテンのセレナードは、いずれも国内盤レコードは未発売。

Decca 417-183-1Decca 417-183-1(label)
2/4 (Sun)

ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調K.452
HMV CLP1029Columbia 33CX1322

 左は、1955年発売 HMV CLP1029、デニス・ブレイン管楽アンサンブル(レナード・ブレイン ob、スティーヴン・ウォータース cl、セシル・ジェイムズ fg)とコーリン・ホースレイのピアノ。A面が、バークレイのヴァイオリン、ホルンとピアノの為の三重奏曲。

 右は、1956年発売 Columbia 33CX 1322、フィルハーモニア管楽四重奏団(シドニー・サトクリフ ob、バーナード・ウォルトン cl、セシル・ジェイムズ fg)とワルター・ギーゼキングのピアノ。B面は、モーツァルトと同じ編成と調性のベートーヴェンの作品16。

 録音、発売とも非常に近いのが他に例のないものです。
2/4 (Sun)

協奏交響曲変ホ長調K.297b
Columbia 33CX1178 4人のソリストたち(シドニー・サトクリフ ob、バーナード・ウォルトン cl、デニス・ブレイン hr、セシル・ジェームズ fg)は、最近この曲をハリー・ブレックのロンドン・モーツァルト・プレーヤーズと演奏していました。カラヤンとの演奏は、根本的には同じでしたがアダージョのみテンポが吹きなれたものより遅く感じられました。そこでカラヤンに「恐れ入りますが気持ち速くして頂けませんか」と頼むと、カラヤンは、いつものように礼儀正しく「かしこまりました」と返事。そのあとホールに戻って彼の取ったテンポは以前と寸分違いませんでした。   (Testment SBT1091より)

 Columbia 33CX1178。1953年11月、ホルン協奏曲と同じ時期の録音。
2/3 (Sat)

4つのホルン協奏曲
Angel 35092 黄色いジャケットの Angel 35092、英コロンビアの赤い 33CX1140 よりやや早く発売されました。

 エンジェル・レコードは、英コロンビア・レコードの北米における販売会社で1953年9月発足。英コロンビア盤がペラ紙、光沢、であるのに対し、厚紙、非光沢、内袋の引き手が黒地に金文字印刷されたアルバム・タイトルが特徴。
1/12 (Fri)

4つのホルン協奏曲
Columbia 33CX1140Columbia 33CX1140

 モーツァルトの4つのホルン協奏曲の世界初録音、英Columbia 33CX1140。1955年発売。最初にして最高のレコード。
1/12 (Fri)

パルティータ ニ長調(ディッタースドルフ)
Parlophone PMB 1008 Parlophone PMB 1008(1953年7月20日録音)、カール・ハース指揮LBEによる五重奏曲。
1/8 (Mon)

管楽器のための交響曲 変ホ長調
HMV XLP 30021 HMV XLP 30021、オリジナルは Parlophone PMA 1006(1953年1月29~30日録音)。

 別名、16管楽器のためのソナチネ第2番「楽しい仕事場」。それまでハイドン、モーツァルトがレパートリーの中心だったLBEによる新機軸の1枚。
1/8 (Mon)

管楽器のためのセレナーデ ハ短調 K388
HMV XLP 30016 HMV XLP 30016、オリジナルは Parlophone PMA 1013。ジョージ・マーチン、プロデュース。

 録音は1952年6月23日、フィルハーモニア管弦楽団がフルトヴェングラーと「トリスタンとイゾルデ」の録音を完了した日にあたります。

 LBEのメンバーはどんな曲を録音するか知らされず、初見でオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン2本づつの八重奏曲をカール・ハースが指揮したもの。
1/7 (Sun)

ヴィラネル
Columbia DB 3300 1952年4月19日録音。ジャケットの無い、粗末な茶袋入りのColumbia DB 3300。このSPがオリジナル。
1/7 (Sun)

管楽器のためのセレナーデ 変ホ長調 K375
Parlophone PMB 1002Parlophone PMB 1002(label)

 ドヴォルジャークのセレナードに続いて、ジョージ・マーティンがプロデュースした Parlophone PMB 1002、10インチLP。1952年1月3、4日録音。
1/7 (Sun)

セレナード ニ短調 作品44
HMV XLP 30011HMV XLP 30011(label)

 1951年12月6、7日録音、HMV XLP 30011。オリジナルは、カール・ハース指揮ロンドン・バロック・アンサンブル(LBE)による初期の録音のひとつ、Parlophone PMB 1001。

 若きジョージ・マーチンのプロデュース。
1/7 (Sun)

ディヴェルティメント変ロ長調「聖アントニー」
US Decca DL 4066US Decca DL 4066(label)

 米Decca DL 4066、1951年1月19日録音の10インチLP盤。ロンドン・バロック・アンサンブル(2本のオーボエ、2本のホルン、3本のファゴットとコントラファゴット)の演奏。

 オリジナルは英ParlophoneのSP盤 SW 8120/21で、モーツァルトのコール・アングレ、2本のヴァイオリンとチェロのためのアダージョとのカップリング。

 米Deccaは、当時英Deccaと別資本だったとはいえライバル会社のレコードを出していたのにはちょっと驚きです。
1/4 (Thu)

ホルン協奏曲第1番、オーボエ協奏曲(R.シュトラウス)
US Columbia ML 4775US Columbia ML 4775(label)


 1947年5月21日録音、米Columbia ML 4775(LP)。デニス・ブレイン若き日の胸のすくような演奏。ホルン協奏曲のオリジナルは英ColumbiaのSP、DX 1397/8ですがLPでの発売は、米国が先行しました。

 B面のオーボエ協奏曲は、ジョン・デ・ランシーの依頼により1945年作曲。翌年レオン・グーセンスがプロムスでサー・エードリアン・ボールト指揮BBC交響楽団と英国初演。ホルン協奏曲同様、ガリエラ指揮フィルハーモニア管弦楽団と1947年9月に録音したもの。

 表紙に「管楽器のための名協奏曲集第3巻」とあります。
12/29 (Fri)

ブランデンブルグ協奏曲第1番ヘ長調
Decca EDA87Decca K1541
 1945年6月22日録音。ボイド・ニール・オーケストラ。1947年10月に発売された米国製アルバム EDA87。レコード Decca K1541/3 は英国プレス。

 デニス・ブレインは、EMIのライバル・レーベルへの出演のため、他の演奏者も含めソリストの名前の記載のない所謂「覆面奏者」として扱われました。

同じブランデンブルグ協奏曲第2番(EDA27)ではトランペットのエスクデール(LSO)やフルートのグレグホーン(PO)、ヴァイオリンのグリンケなどの名前が記されているのに・・・。
12/29 (Fri)

ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407
Decca France GAG1138 1944年10月6日と25日録音。Decca France GAG1138。デニス・ブレインが英国空軍(RAF)時代の録音。弦楽器は同交響楽団のメンバーで、ヴァイオリンのシドニー・グリラー、ヴィオラのフィリップ・バートンとマックス・ギルバート、チェロのコリン・ハンプトン。

 これまで市販されたディスクには、本盤を含めデニス・ブレインが第1楽章開始後、約3分のところで主題の最高音を外すものと、修正して外さないものがあります。
12/29 (Fri)

ホルンとピアノのためのソナタ へ長調 作品17
Columbia SEB 3514 1944年2月21日録音の1960年代に出たEP盤、Columbia SEB 3514。F管のラウー・ホルンを使った演奏ですが、写真のデニス・ブレインは、アレキサンダーのBシングルを構えています。

 演奏に関する千葉馨先生のお言葉あります。

 「たいへん音楽も若いけど、まるっきりラッパのソナタで、簡単明瞭です。もってまわったところが全くなくて」

1975年音楽之友社、「続・素顔の巨匠たち」からブレイン ― 昭和48年7月23日、中河原理インタビュー
12/29 (Fri)

デニス・ブレインとハレ・オーケストラ
Columbia(USA) X 285 デニス・ブレイン初の協奏曲録音、モーツァルトの第4番、Columbia(USA) X 285。1943年6月21日から24日の「古いハレ」による最後のレコーディングの一つ。

 マルコム・サージェントとのテイクは、第1楽章で時間が無くなり、残りをコンサート・マスター(1939-58)のローレンス・ターナーが指揮。そのためレーベルに演奏者をどう表記するか問題となって、結局「デニス・ブレインとハレ・オーケストラ」とだけ書いて発売された。

 ニューヨークから帰国したジョン・バルビローリが来る前のハレ管弦楽団。BBCノーザン管弦楽団と楽員の半数を共有していた。コンスタント・ランバートのボロディンの交響曲第2番、ウィリアム・ウォルトンのスピットファイア前奏曲が「古いハレ」の最後の煌(きらめ)きを捉えた録音。
12/24 (Sun)

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