第89話「プーニェ、リドル、ピーニ」 |
評論社のレコード・ガイド(昭和44年発行)に、「愛惜おくあたわざる室内楽の名曲」としてベートーヴェンのセレナード ニ長調(作品8)と弦楽三重奏曲 ハ短調(作品9の3)のレコードが紹介されています。
ウェストミンスターのモノラル・レコードで、ジャン・プーニェ(vn)、フレデリック・リドル(va)、アンソニー・ピーニ(vc)による演奏。解説に「旋律をたっぷり歌わせたウィーン風の典雅な演奏は、曲の良さも手伝って聴く者を飽きさせません」とあります。
3人ともフィルハーモニア管弦楽団の前身、フィルハーモニア弦楽四重奏団のメンバーで、特にプーニェはデニス・ブレインとトリオを組んだ人。いつかは聴いてみたいものと思いながら35年余りの年月が流れてしまいました。
ジャン・プーニェ(1907-1968)
英国のヴァイオリン奏者。1942年から1945年までLPO、戦後はBBCパーム・コート・オーケストラ(軽音楽団)のコンサート・マスターで室内楽の名手。1946年11月、サー・トーマス・ビーチャム/RPOとディーリアスのヴァイオリン協奏曲を録音(EMI)。
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2005年12月02日 22時58分41秒
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