ホームページへ

ホームページ前の話
最初から

第344話「1954年8月12日、ルツェルン音楽祭、ドン・ファン、モーツァルトP協23番、幻想交響曲」
 一昨年、Auditeから1956年ルツェルン国際音楽祭におけるカラヤン&フィルハーモニアのライブ演奏を聴ける歓びの記憶も新しい今年、同音楽祭の1954年8月12日の録音が出たことを遅まきながら気が付きました。

 発売元のMeloclassicは、タイから(!)主に器楽奏者の歴史的ライブ録音をカタログにしてきたレーベルですが、本盤はスイスのRadio Bermünsterの放送音源を復刻したもので、フルートがルーダルカルテ(木管)なことを感じさせる位の音質。

 演奏も、ただただ「凄い」の一言です!


 イヴォンヌが二歳になったばかりのトニーを連れてルツェルンに駆けつけ、一家三人はあたかも休日のように楽しいひと時を過ごした。デニスとイヴォンヌは、ここが第二の故郷のように感じられるほど、ルツェルンが気に入ったのだった。
スティーヴン・ペティット著、山田淳さん訳
「奇跡のホルン」221頁、1998年11月20日、春秋社

 カラヤンはデニス・ブレインに自分のメルセデスの新車(メルセデス・ベンツ300SL)を使わせ、デニス・ブレインがカラヤンにアルプホルンの吹き方を伝授した。
リチャード・オズボーン著、木村博江訳
「ヘルベルト・フォン・カラヤン」533頁、2001年7月10日、白水社

 ヘルベルト・フォン・カラヤンが1954年のルツェルンでアルプホルンを吹いた証左としてauditeの3枚組CDセット(21.464)のブックレットの裏表紙の写真がある。「アルプホルンの競技会の審判として、ヘルベルト・フォン・カラヤンもホルンを吹く」とあり、両方の頬を膨らませて懸命に吹く姿が捉えられている。ブックレット24頁には、meloclassicと同じアルプホルン競技を審査中のカラヤンを始め、ウォルター・レッグ、ワルター・ギーゼキングらが舞台前で大笑いしている写真が挿入されている。
 2025年12月06日 11時06分

第343話「深紅の花弁は眠りに就く(日本初演)」
 2024年10月19日、高崎芸術劇場 大劇場
 群馬交響楽団 第602回定期演奏会

 指揮/デイヴィッド・レイランド
 テノール/マーク・パドモア
 ホルン/竹村 淳司(群響事務局にご教示頂きました)
 https://www.gunkyo.com/concerts/597/
 元々「セレナード」の1曲(詩:アルフレッド・テニスン)として書かれ、後に外されたもの。失われた楽譜が1986年に発見され出版。

Now Sleeps the Crimson Petal, for Tener, Horn and Strings (World Premiere)
1987年4月3日、フレンズ・ハウス、ロンドン
ピーター・ピアーズ追悼演奏会

指揮/スチュアート・ベッドフォード
オーケストラ/イギリス室内管弦楽団
テノール/ニール・マッキー
https://www.boosey.com/cr/music/Benjamin-Britten-Now-Sleeps-the-Crimson-Petal/4018
2025年11月22日 16時16分

第342話「イギリスのアメリカ人 - イギリスの女性 (1942年8月24日)」

 「イギリスのアメリカ人」はYouTubeにもアップされていました。設定、自動翻訳から日本語を選択できます。
 ヤンキーがやって来た (1942年8月31日)
 英米の観点から(1942年9月7日)
 クローマー (1942年12月1日)
 ヘルメットを吊るす場所(1942年12月8日)
 クリッパーホーム(1942年12月22日)
2025年11月15日 16時25分

第341話「米CBS1942年日曜午前3時生放送『イギリスのアメリカ人』」
 ペティットのブレイン伝は、ベンジャミン・ブリテンがデニス・ブレインの為に、セレナードを書くきっかけとなったのは、1942年、戦時下の英国における生活について紹介するシリーズ番組 'An American in England' だったとしています。ブリテンが番組の付随音楽を作曲し、日曜日の午前3時にアメリカのCBSラジオネットワークでR.P.オドンネル少佐が指揮するイギリス空軍オーケストラ(62人編成)が演奏したというもの。

 ブリテンの生誕100周年にサー・マーク・エルダーがハレ管弦楽団を振った録音(アルバム 'BRITTEN TO AMERICA' NMCD190 ©2014 はこちら)で聞くことができますが、当時の録音が公開されているのには驚きました。

 デニス・ブレインの音色を求めて耳を澄ます楽しみあります!
1 7:10

5 5:37,12:30
 
2025年11月5日 8時58分

ホームページ前の話