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第350話「リチャード・マッキーさんとの対話」
夢「あなたが日本フィルハーモニー交響楽団の首席ホルン奏者だったとき、1964年1月16日東京文化会館で、渡邉暁雄の指揮でベンジャミン・ブリテンの『テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード』を演奏されました。この公演は日本初演だったのではありませんか?」

リ「本当は誰かが先にやらなければならなかったと思っています。当時、私は日本で初めてブリテンのセレナードを演奏したと言われていました。日本フィルハーモニー交響楽団のアーカイブやプログラムか、指揮者の渡邉暁雄さんが何か仰っていませんか?」

夢「あなたは実に謙虚な方ですね!先日、図書館で事実を確認してきました。『音楽の友』1964年3月号には、1964年1月16日に日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会についての記事があり、ブリテンのセレナードも含まれていました。評論家の菅野浩和は、あなたのホルン演奏は出来が良かった、表情も自由自在に吹いていた、現代ものに向く人だと評していました。でも残念なことに記事には「日本初演」という文字が無かったんです。」

リ「私の演奏が日本での初演だったかどうかは定かではありませんが、おそらくそうだったと思います。でもそれは重要ではありません。重要なのは、この曲が素晴らしい作品であること、そして日本をはじめ世界中で何度も演奏されることを願っています。千葉先生は日本でこの曲を演奏されなかったのでしょうか?彼はブレインの弟子で、素晴らしい演奏家でした。」

夢「『日本の交響楽団定期公演記録 : 1927-1971』(小川昂 編)によると、千葉さんはとても意外なことにブリテンのセレナードを演奏していません…」


00:48,11:30あたりでご尊顔を拝見できます
 
2026年3月17日 21時22分

第349話「日本の交響楽団定期公演記録:1927-1971 小川 昴編 カワイ楽譜 1972年刊から」
       
日付 場所作曲者
曲名
演奏者
1927/10/30 日本青年館 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
新交響楽団(のちのNHK交響楽団)
指揮/近衛 秀麿
阿部 万次郎(ob)、辻井 富造(cl)、黒沢 健雄(fg)、近衛 直麿(hr)
1930/6/11 日本青年館 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
新交響楽団
指揮/近衛 秀麿
阿部 万次郎(ob)、辻井 富造(cl)、上田 仁(fg)、上宮 勝(hr)
1934/9/30 日比谷公会堂 R. シュトラウス
ホルン協奏曲 Op.11
新交響楽団
指揮/近衛 秀麿
独奏/ワルター・シュレーター
1941/6/21 日比谷公会堂 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
中央交響楽団(のちの東京フィルハーモニー交響楽団)
指揮/マンフレット・グルリット
長谷川 了一(ob)、松木 正明(cl)、横井 重一(fg)、長瀬 兼義(hr)
1953/12/17 日比谷公会堂 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
NHK交響楽団
指揮/クルト・ウェス
ユルク・シェフトライン(ob)、ロルフ・アイヒラー(cl)、三田 平八郎(fg)、千葉 馨(hr)
1954/2/25 日比谷公会堂 R. シュトラウス
ホルン協奏曲 Op.11
近衛管弦楽団
指揮/近衛 秀麿
独奏/クラウス・マンスフェルト
1954/12/9 大阪朝日会館 モーツァルト
ホルン協奏曲 第2番 K.417
関西交響楽団(のちの大阪フィルハーモニー交響楽団)
指揮/朝比奈 隆
独奏/大栗 裕
1955/1/14,15,17 日比谷公会堂 マルタン
7つの管楽器、ティンパニ、打楽器と弦楽のための協奏曲
NHK交響楽団
指揮/ニクラウス・エッシュバッハー
吉田 雅夫、ユルク・シェフトライン、大橋 幸夫、三田 平八郎、千葉 馨、金石 幸夫、嶋 昇
1955/4/2 神奈川県立音楽堂 モーツァルト
ホルン協奏曲 第3番 K.447
NHK交響楽団
指揮/ニクラウス・エッシュバッハー
独奏/クラウス・マンスフェルト
1955/12/14-16 日比谷公会堂 モーツァルト
ホルン協奏曲 第4番 K.495
NHK交響楽団
指揮/ニクラウス・エッシュバッハー
独奏/クラウス・マンスフェルト
1956/4/23 日比谷公会堂 モーツァルト
ホルン協奏曲 第3番 K.447
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮/パウル・ヒンデミット
独奏/ゴットフリート・フォン・フライベルク
1957/11/7 日比谷公会堂 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
東京交響楽団
指揮/齋藤 秀雄
丸山 盛三(ob)、北瓜 利世(cl)、大田 佐武郎(fg)、安原 正幸(hr)
1958/1/14-16 日比谷公会堂 R. シュトラウス
ホルン協奏曲第1番 Op.11
NHK交響楽団
指揮/ウィルヘルム・ロイブナー
独奏/クラウス・マンスフェルト
1958/12/15-17 東京文化会館 モーツァルト
ホルン協奏曲 第3番 K.447
NHK交響楽団
指揮/ウィルヘルム・ロイブナー
独奏/千葉 馨
1959/1/14-16 日比谷公会堂 モーツァルト
ホルン協奏曲 第3番 K.447
NHK交響楽団
指揮/ウィルヘルム・ロイブナー
独奏/千葉 馨
1960/1/18-20 日比谷公会堂 マルタン
7つの管楽器、ティンパニ、打楽器と弦楽のための協奏曲
NHK交響楽団
指揮/ウィルヘルム・シュヒター
吉田 雅夫(fl)、川本 守人(ob)、三島 勝輔(cl)、三田 平八郎(fg)、千葉 馨(hr)、金石 幸夫(tp)、嶋 昇(tb)
1961/3/22 日比谷公会堂 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
日本フィルハーモニー交響楽団
指揮/渡邉 暁雄
鈴木 清三(ob)、浅井 俊雄(cl)、戸沢 宗雄(fg)、真下 惇至(hr)
1962/10/27 東京文化会館 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
東京フィルハーモニー交響楽団
指揮/大町 陽一郎
湊 貞男(ob)、池松 和彦(cl)、松崎 哲司(fg)、安藤 栄作(hr)
1963/12/20 東京文化会館 モーツァルト
ホルン協奏曲 第3番 K.447
日本フィルハーモニー交響楽団
指揮/渡邉 暁雄
独奏/リチャード・マッキー
1964/1/16 東京文化会館 ブリテン
テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード Op.31
日本フィルハーモニー交響楽団
指揮/渡邉 暁雄
レスリー・チャバイ(T)、リチャード・マッキー(hr)
1964/6/8-10 東京文化会館 マルタン
7つの管楽器、ティンパニ、打楽器と弦楽のための協奏曲
NHK交響楽団
指揮/エルネスト・アンセルメ
高橋 安治、川本 守人、三島 勝輔、山畑 馨、千葉 馨、金石 幸夫、伊藤 清
1964/10/8 札幌市民会館 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
札幌交響楽団
指揮/荒谷 正雄
高橋 志朗(ob)、高鹿 和宏(cl)、高橋 敏(fg)、直江 宣之(hr)
1964/11/11 大阪フェスティバル・ホール モーツァルト
ホルン協奏曲 第2番 K.417
ロンドン交響楽団
指揮/イシュトバン・ケルテシュ
独奏/バリー・タックウェル
1965/3/25-27 東京文化会館 R. シュトラウス
ホルン協奏曲第2番
NHK交響楽団
指揮/岩城 宏之
独奏/千葉 馨
1965/7/9 札幌市民会館 モーツァルト
ホルン協奏曲 第3番 K.447
札幌交響楽団
指揮/荒谷 正雄
独奏/千葉 馨
1965/9/28 京都会館 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
京都市交響楽団
指揮/森 正
岩崎 勇(ob)、村瀬 二郎(cl)、三原 泰三(fg)、横井 逸郎(hr)
1966/2/25 東京文化会館 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
日本フィルハーモニー交響楽団
指揮/渡邉 暁雄
鈴木 清三(ob)、浅井 俊雄(cl)、戸沢 宗雄(fg)、田中 正大(hr)
1967/3/13 札幌市民会館 R. シュトラウス
ホルン協奏曲第1番 Op.11
札幌交響楽団
指揮/荒谷 正雄
独奏/千葉 馨
1967/6/30 東京文化会館 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
東京都立交響楽団
指揮/森 正
前田 正治(ob)、山本 洋志(cl)、田中 成行(fg)、大田 甫(hr)
1967/11/8 共済ホール モーツァルト
ホルン協奏曲 第2番 K.417
R. シュトラウス
ホルン協奏曲第1番 Op.11
札幌交響楽団
指揮/荒谷 正雄
独奏/バリー・タックウェル
1968/10/25、26 東京文化会館 モーツァルト
協奏交響曲 K.297b
NHK交響楽団
指揮/ハインツ・ワルベルク
丸山 盛三(ob)、フリードリッヒ・フックス(cl)、山畑 馨(fg)、千葉 馨(hr)
1968/11/29 厚生年金会館 モーツァルト
ホルン協奏曲 第3番 K.447
大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮/朝比奈 隆
独奏/ヨゼフ・ドボルザーク
1969/1/15 東京文化会館 R. シュトラウス
ホルン協奏曲第2番
東京都交響楽団
指揮/森 正
独奏/千葉 馨
1969/5/26、27 東京文化会館 R. シュトラウス
ホルン協奏曲第1番 Op.11
NHK交響楽団
指揮/ロヴロ・フォン・マタチッチ
独奏/千葉 馨
1969/11/28 京都会館 マルタン
7つの管楽器、ティンパニ、打楽器と弦楽のための協奏曲
京都市交響楽団
指揮/外山 雄三
伊藤 公一(fl)、呉山 平煥(ob)、村瀬 二郎(cl)、森 泰夫(fg)、横井 逸郎(hr)、有馬 純昭(tp)、戸上 靖彦(tb)、今坂 剛造(timp)
1970/4/10 東京文化会館 R. シュトラウス
ホルン協奏曲第1番 Op.11
日本フィルハーモニー交響楽団
指揮/秋山 和慶
独奏/田中 正大
1970/11/9、10 厚生年金会館 モーツァルト
ホルン協奏曲 第3番 K.447
NHK交響楽団
指揮/ヘリベルト・エッサー
独奏/アルベルト・リンダー
1971/1/22,23 厚生年金会館 マルタン
7つの管楽器、ティンパニ、打楽器と弦楽のための協奏曲
NHK交響楽団
指揮/ヘリベルト・エッサー
宮本 明恭(fl)、丸山 盛三(ob)、浜中 浩一(cl)、山畑 馨(fg)、千葉 馨(hr)、北村 源三(tp)、伊藤 清(tb)
1971/11/24 東京文化会館 モーツァルト
ホルン協奏曲 第3番 K.447
東京交響楽団
指揮/遠山 信二
独奏/新田 孝

小川昂 編『日本の交響楽団定期公演記録 : 1927-1971』,カワイ楽譜,1972. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12431110 (参照 2026-02-01)

1954/2/25:音楽の友1954(S29)4月号より転載

ワルター・シュレーター Walter Shroeter (1895-?)
1934年初来日。
音楽取調掛と東京音楽学校の外国人教師たち https://archives.geidai.ac.jp/contents/1-2/#lec35

クラウス・マンスフェルト Klaus Mansfeld (1926-?)
近衛管弦楽団に1954年1月末より加入。ミュンヘン全欧管楽器コンクール、ホルン部門でシュトラウスの協奏曲を独奏、4人の一位受賞者の一人(順位なし)軍楽隊に入って今度の大戦でソ連戦線に参加。ソ連収容所から帰独。1949年からニュールンベルグ市で活躍。
音楽の友1954(S29)年2月号より

ステレオ録音のLPもあります。
モーツァルト/ホルン協奏曲 第3番 K.447 ウェルナー・アンドレアス・アルベルト指揮 北西ドイツ・フィルハーモニー SASTRUPHON SM 007 015

リチャード・マッキー Richard Mackey (1929-)
ボストン交響楽団の4番ホルン(1973-)、リチャード・マッキーは、さまざまなオーケストラで4つのホルンのポジションを全て吹いてきた。カンザスシティ・フィルハーモニックの4番ホルンで1シーズン、サン・アントニオ交響楽団の2番ホルンで1シーズン、デトロイト交響楽団の2番ホルンで2シーズン、ニュー・オールリンズ交響楽団の1番ホルンで1シーズン、クリーヴランド管弦楽団の3番ホルンで8シーズン、日本フィルハーモニー交響楽団の1番ホルンで2シーズン勤めた。さらにロスアンゼルスで8年間フリーランスの奏者だった。マッキー氏は生粋のフィラデルフィアっ子だった。彼はタングルウッドのバークシャー音楽センターで4年の夏の間学生だったし、10年の夏の間、マールボロ音楽祭に参加した。彼はニュー・イングランド音楽院で教え、学生としてウィレム・ヴァルケニエにホルンをガストン・ドゥフレスンにソルフェージュを学んだ。彼はモーツァルト時代の本、楽譜、レコードの熱心な収集家であり、音楽への愛情を娘のモニカ(ピアニスト)、息子のフィルとブランドン(ホルン奏者)に注いだ。
国際ホルン協会「ホルン・コール」1988年4月号、ボストン交響楽団のホルン奏者 1881-1988


2023年10月29日、ストックブリッジ図書館「リチャード・マッキー、ジョン・パーケルとの対話」
https://stockbridgelibrary.org/event/richard-mackey-in-conversation-with-john-perkel/
1994年4月15日、小澤征爾指揮ボストン交響楽団でシューマンの4本のホルンの為のコンツエルト・シュテックを演奏
https://www.bso.org/exhibits/heroes-of-the-horn
2026年2月1日 18時03分

第348話「ヨゼフ・ドボルザークさんのこと」
 1968年11月29日、大阪厚生年金会館大ホール
 モーツァルト/ホルン協奏曲 第3番 KV447
 オーケストラ/大阪フィルハーモニー交響楽団
 指揮/朝比奈 隆
 独奏/ヨゼフ・ドボルザーク

小川昂 編『新編日本の交響楽団定期演奏会記録 : 1927〜1981』、民主音楽協会音楽資料館、1983.10. 264頁
国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/12431341 (参照 2025-12-21)
 ちょうど上記と同じ頃、明石高校の講堂で大阪フィルハーモニー交響楽団演奏会が行われた。指揮は朝比奈 隆、プログラムは、「新世界より」、モーツァルトの戴冠式協奏曲、アンコールに「花のワルツ」など。当時大フィルのホルンにヨゼフ・ドヴォルザークという大作曲家と縁戚にあたる方がおられて、演奏後、同校の吹奏楽のホルンを集め「ホルンは右腕に沿って音を出して、体に音を巻き付ける」と指導されたらしい。
2026年1月4日 19時54分

第347話「夜明け/ロベルト・イングレスと彼のオーケストラ」

 英国のスティーヴン・ギャンブル博士の「ロンドン、サヴォイ・ホテルのロベルト・イングレスと彼のオーケストラ ホルンのソロをフィーチャーしたパーロフォン録音 1946-1954」が彼のフェイスブック www.facebook.com/HornVirtuosoDennisBrain に公開されました。これは彼がプロデューサーのジョージ・マーティンからデニス・ブレインがレコードに名前は無いものの、イングレスのホルン奏者であったことを聞き、耳で聴いてホルンのソロがあるものを28頁のディスコグラフィーに纏めたもの。労作です。

ここに過去記事もあります。
 君こそがその人(1951)
2025年12月28日 18時52分

第346話「ヒンデミットのホルン協奏曲は」
 1973年1月25日、大阪厚生年金会館大ホール
 幸楽会(大阪音楽大学同窓会)コンサート
 オーケストラ/大阪フィルハーモニー交響楽団

 指揮/手塚 幸紀
 独奏/近藤 望
https://tower.jp/item/1131049
近藤望ホルン協奏曲集
ウインドミュージック MDS-QV1924 ©2004.04

 1977年2月25日、東京文化会館
 読売日本交響楽団 第128回定期演奏会

 指揮/フォルカー・レニッケ
 独奏/バリー・タックウェル

 1984年2月21日、東京文化会館
 新日本フィルハーモニー交響楽団 第117回定期演奏会

 指揮/十束 尚宏
 独奏/千葉 馨
小川昂 編『新編日本の交響楽団定期演奏会記録 : 1927〜1981』、民主音楽協会音楽資料館、1983.10. 264頁
国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/12431341 (参照 2025-12-21)

2025年12月21日 17時35分

第345話「ブリテンのセレナード/日本初演」
 1964年1月16日、東京文化会館
 日本フィルハーモニー交響楽 団第76回東京定期演奏会 Japan Philharmonic Orchestra

 指揮/渡邉 暁雄 Akeo Watanabe
 テノール/レスリー・チャバイ Leslie Chabay
 ホルン/リチャード・マッキー Richard Mackey
 https://japanphil.or.jp/concert/20299/
小川昂 編『日本の交響楽団定期公演記録 : 1927-1971』カワイ楽譜、1972.
国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/12431110 (参照 2025-12-20)
 2回目の演奏が

 1970年9月8日、大阪フェスティバル・ホール
 オーケストラ/イギリス室内管弦楽団 English Chamber Orchestra

 指揮/レーモンド・レパード Raymond Leppard
 テノール/ロバート・ティアー Robert Tear
 ホルン/アイフォル・ジェームズ Ifor James
 招聘/日本万国博覧会協会

 で恐らく間違いないと思います。図書館の皆様、お世話になりありがとうございました。
 2025年12月20日 18時21分

第344話「1954年8月12日、ルツェルン音楽祭、ドン・ファン、モーツァルトP協23番、幻想交響曲」
 一昨年、Auditeから1956年ルツェルン国際音楽祭におけるカラヤン&フィルハーモニアのライブ演奏を聴ける歓びの記憶も新しい今年、同音楽祭の1954年8月12日の録音が出たことを遅まきながら気が付きました。

 発売元のMeloclassicは、タイから(!)主に器楽奏者の歴史的ライブ録音をカタログにしてきたレーベルですが、本盤はスイスのRadio Bermünsterの放送音源を復刻したもので、フルートがルーダルカルテ(木管)なことを感じさせる位の音質。

 幻想交響曲、第1楽章「夢・情熱」358-409 のサトクリフのオーボエ Solo expressivo、第4楽章「断頭台への行進」冒頭のブラッドショーのティンパニ cresc. molto が凄いと思います。


 イヴォンヌが二歳になったばかりのトニーを連れてルツェルンに駆けつけ、一家三人はあたかも休日のように楽しいひと時を過ごした。デニスとイヴォンヌは、ここが第二の故郷のように感じられるほど、ルツェルンが気に入ったのだった。
スティーヴン・ペティット著、山田淳さん訳
「奇跡のホルン」221頁、1998年11月20日、春秋社

 カラヤンはデニス・ブレインに自分のメルセデスの新車(メルセデス・ベンツ300SL)を使わせ、デニス・ブレインがカラヤンにアルプホルンの吹き方を伝授した。
リチャード・オズボーン著、木村博江訳
「ヘルベルト・フォン・カラヤン」533頁、2001年7月10日、白水社

 ヘルベルト・フォン・カラヤンが1954年のルツェルンでアルプホルンを吹いた証左としてauditeの3枚組CDセット(21.464)のブックレットの裏表紙の写真がある。「アルプホルンの競技会の審判として、ヘルベルト・フォン・カラヤンもホルンを吹く」とあり、両方の頬を膨らませて懸命に吹く姿が捉えられている。ブックレット24頁には、meloclassicと同じアルプホルン競技を審査中のカラヤンを始め、ウォルター・レッグ、ワルター・ギーゼキングらが舞台前で大笑いしている写真が挿入されている。
 2025年12月06日 11時06分

第343話「深紅の花弁は眠りに就く(日本初演)」
 2024年10月19日、高崎芸術劇場 大劇場
 群馬交響楽団 第602回定期演奏会

 指揮/デイヴィッド・レイランド
 テノール/マーク・パドモア
 ホルン/竹村 淳司(群響事務局にご教示頂きました)
 https://www.gunkyo.com/concerts/597/
 元々「セレナード」の1曲(詩:アルフレッド・テニスン)として書かれ、後に外されたもの。失われた楽譜が1986年に発見され出版。

Now Sleeps the Crimson Petal、 for Tener、 Horn and Strings (World Premiere)
1987年4月3日、フレンズ・ハウス、ロンドン
ピーター・ピアーズ追悼演奏会

指揮/スチュアート・ベッドフォード
オーケストラ/イギリス室内管弦楽団
テノール/ニール・マッキー
https://www.boosey.com/cr/music/Benjamin-Britten-Now-Sleeps-the-Crimson-Petal/4018
2025年11月22日 16時16分

第342話「イギリスのアメリカ人 - イギリスの女性 (1942年8月24日)」

 「イギリスのアメリカ人」はYouTubeにもアップされていました。設定、自動翻訳から日本語を選択できます。
 ヤンキーがやって来た (1942年8月31日)
 英米の観点から(1942年9月7日)
 クローマー (1942年12月1日)
 ヘルメットを吊るす場所(1942年12月8日)
 クリッパーホーム(1942年12月22日)
2025年11月15日 16時25分

第341話「米CBS1942年日曜午前3時生放送『イギリスのアメリカ人』」
 ペティットのブレイン伝は、ベンジャミン・ブリテンがデニス・ブレインの為に、セレナードを書くきっかけとなったのは、1942年、戦時下の英国における生活について紹介するシリーズ番組 'An American in England' だったとしています。ブリテンが番組の付随音楽を作曲し、日曜日の午前3時にアメリカのCBSラジオネットワークでR.P.オドンネル少佐が指揮するイギリス空軍オーケストラ(62人編成)が演奏したというもの。

 ブリテンの生誕100周年にサー・マーク・エルダーがハレ管弦楽団を振った録音(アルバム 'BRITTEN TO AMERICA' NMCD190 ©2014 はこちら)で聞くことができますが、当時の録音が公開されているのには驚きました。

 デニス・ブレインの音色を求めて耳を澄ます楽しみあります!
1 7:10

5 5:37、12:30
 
2025年11月5日 8時58分

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