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第325話「オーケストラと吹奏楽の聞き比べ」
Gounod / Faust Ballet music
6 Sep 1945, Kingsway Hall
National Symphony Orchestra
Anatole Fistoulari

グノー/歌劇「ファウスト」より
編曲/青山 正
指揮/有永 正人
明石高校OB吹奏楽団
1962年10月28日
室蘭市・富士製鉄体育館

Suppe / Overture Morning, Noon and Night in Vienna
2 Nov 1944, Kingsway Hall
Douglas Cameron (cello)
National Symphony Orchestra, Victor Olof

スッペ/序曲「ウィーンの朝、昼、晩」(後半と表彰式)
明石高校OB吹奏楽団
編曲・指揮/青山 正
1963年9月29日
四天王寺会館

Delibes / Sylvia Marche et cortege de Bacchus
27&29 Apr 1954, Kingsway Hall
Philharmonia Orchestra
Robert Irving

ドリーブ/舞踏組曲「シルビア」よりバッカスの行列
明石高校OB吹奏楽団
編曲・指揮/青山 正
1964年11月8日
高松市民会館

 山崎整(ただし)先輩の1998年9月22日、神戸新聞連載「関西発レコード120年」第5部技術発達秘話、プラーベート盤(下)コンクール・ライブに次のようにあります。
「CBSソニーは、系列のソニー商事がテープレコーダー普及と宣伝のため、昭和36(1961)年の全日本吹奏楽コンクール大会から、オープンリールテープにステレオ録音したテープを各演奏団体に出場記念として贈ってきた・・・」
 第12回全日本吹奏楽コンクール大会録音テープ、録音場所は高松市民センター、録音年月日は昭和39(1964)年11月8日。5号リールテープで19cm/sec、2トラック2チャンネルステレオ録音。使用機器はソニー製テープレコーダー TC-777S2J型、コンデンサー・マイク C-37A型。
 さらにもう1枚の栞には次のようにある。
「全日本吹奏楽コンクール出場おめでとうございます。この録音テープはステレオ録音となっております。普通(モノラル)の録音機でも再生出来ますが、ステレオ録音機を御使用になれば一段と巾広い音がおたのしみになれます。コンクール出場記念として御保存下さい。」
 家電メーカーがオーディオ製品開発で激しく競争していた時代でした。
2025年3月1日 20時14分

第324話「サージェントのベートーヴェン」
 サージェントとナショナル交響楽団(NSO)のベートーヴェンについてロバート・マーシャルのディスコグラフィー「デニス・ブレインのレコード」1996年初版(マーガン・ミュージック社)と2011年第4版(インターネット版)で相違があります。

 1945年11月27日録音の交響曲第4番(Decca K1349-50)は、初版に記載されていませんが、第4版には記載されている。逆に1945年1月2日録音の交響曲第5番(K1126-29)は初版に記載、第4版には無い。

 ディスコグラフィー上の発見とデニス・ブレインの足取り(※)を重ね合わせた結果だと思います。


 ※ 英国空軍オーケストラとバンドの米国演奏旅行中(1944年12月18日〜1945年3月1日)のNSOの主な録音

1945/1/2 ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」マルコム・サージェント指揮 
1945/1/3,4 チャイコフスキー/交響曲第4番 マルコム・サージェント指揮
1945/1/19 ロッシーニ/「セヴィリアの理髪師」序曲 カール・ランクル指揮
1945/1/19 ウェーバー/「オイリアンテ」 カール・ランクル指揮序曲
1945/1/26 ベートーヴェン/交響曲第7番 アナトール・フィストラーリ指揮
1945/2/9 ロッシーニ/「ウィリアム・テル」序曲 ヴィクター・オロフ指揮
1945/2/15 ブラームス/交響曲第4番 カール・ランクル指揮 
1945/2/23 モーツァルト/交響曲第39番 ワルター・ゲラー指揮
1945/2/23 チャイコフスキー/幻想序曲「ロミオとジュリエット」アルバート・コーツ指揮 


 2025年2月23日 16時31分

第323話「クラシック音楽原体験/バレエ「胡桃割り人形」葦笛の踊り」
 小学校のときの学芸会でクラスの女の子二人が、講堂の小さなアークの舞台で演じたチャイコフスキーのバレエ「胡桃割り人形」が私のクラシック音楽原体験。

 暗くした舞台で青いスポットライトを浴びた白い衣装のバレリーナ。とても幻想的で今でも目に浮かびます。
2025年2月22日 20時25分

第322話「十八番(おはこ)/王宮の花火の音楽」
 1946年2月5日と6日、マルコム・サージェントとロンドン・ナショナル交響楽団によるキングスウェイ・ホールでの録音。同じセッションでベルリオーズの「ベアトリーチェとベネディクト」序曲、キャサリン・フェリアーの独唱によるバッハのマタイ受難曲から「主よ、憐れみ給え」も。

 ヘンデルは、イギリスのオーケストラにとって特別な曲ですが「王宮の花火」の録音はこれしかない。
2025年2月22日 18時41分

第321話「英国空軍の飛行機乗りだったロバート・アーヴィング(1913-1991)」
 ジョン・ハントのディスコグラフィー「フィルハーモニアを作った人々 Makers of the PHILHARMONIA」の11人の指揮者のうちのひとり、ロバート・アーヴィング(1913-1991)。指揮者になる前は英国空軍の飛行機乗り(Squadron Leader 少佐、Leading Aircraftman 技能兵 のデニス・ブレインより偉い)だった異色の人。前の話のアーネスト・アーヴィング(1878-1953)と縁戚関係は無い。フィルハーモニア管弦楽団とEMIに遺した録音19曲でチャイコフスキーの幻想序曲ハムレットとドホナーニの組曲以外は全部お得意のバレエ音楽ときました。左はドリーブの「シルヴィア」から狩の女神。ホルンがセクションでカッコいい!  
2025年2月8日 13時31分

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