ギャンブル&リンチ両氏の Dennis Brain A Life in Music のディスコグラフィーに1953年5月4日のRIAS放送交響楽団とのモーツァルトの第3番のLPの終楽章に「他の奏者による他の録音からの知られざる継ぎ合わせがある」とあります。わが国では1984年に発売されました(RVC RCL-3319、原盤=伊 Longanesi & Periodici)。
1947年9月17日、アビーロード・スタジオに到着したスティーバーは、気分が優れないせいかエディンバラの舞台では大受けを取った「フィガロの結婚」の有名なアリア「愛の神よ、みそなわせ」 Porgi amor と「楽しい思い出はどこへ」 Dove sono のレコーディングが不調で、遂には「歌う気になれないの」と言い出す始末。
ジュスキントは何とかセッションを成立させようと「じゃあ何を歌いたいの?」と尋ねたところ、スティーバーがしばし考えて選んだのがシャルパンティエの歌劇「ルイーズ」から「今日からは」Depuis le jour とグラインドボーンとは全く関係の無いフランスもの。