憧れのデニス・ブレイン

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650.吉田雅夫さんのCD

name: Favart - 2003年11月28日 0時36分26秒

CATOさん
『モーツアルトでは「俺が日本一なの」という気概がにじみ出る、あまりリラックスできない気迫のこもった名演と思います。』
なかなか鋭いご感想です。いい意味での気負いはあると思います。モーツァルトのフルート協奏曲というとランパルの明るく軽やかなモーツァルトがありますが、吉田氏さんの演奏はもっとつきつめたところがありモイーズの影響を思わずにはいられません。けれども音楽はものまねでなく、あくまで「吉田節」です。好みの分かれるところでしょう。かっこうのよいモーツァルトではありませんが吉田さんならではの音楽が満ちあふれていると思います。
このCDにバッハの無伴奏ソナタが入っていて、こちらも私は気に入っています。この無伴奏ソナタはアタックがとてもきれいで、1957年当時にフルートでこんなアタックをする奏者は日本にはいなかったのではないかと推察しています。舌を唇に当てるアタックはたぶん留学した時にアンドレ・ジョネ先生(パリ音楽院のモイーズのクラスを卒業)に習ったのでしょう。金管ではあたりまえかもしれませんが。
このCDの他に下記のCDがあり、こちらも聞きごたえがあります。
キング・レコード NKCD 614 (P1991)
尾高尚忠   フルート協奏曲
ドビュッシー フルート、ビオラ、ハープのためのソナタ
外山雄三   ラプソディー


649.(欠番)


648.吉田雅夫さんのこと。追加。

name: CATO - 2003年11月27日 19時28分59秒

 638で書いた3人の名手を、君づけで呼んでおられた吉田さんを偲んで、『フルートの至芸 吉田雅夫』(vicc 2066)を買い、聴いています。「千葉君はねえ・・・」という名調子の一昔前の放送が思い起こされます。
 フルートのことは(齧ったホルンでさえ)よく判りませんが、モーツアルトでは「俺が日本一なの」という気概がにじみ出る、あまりリラックスできない気迫のこもった名演と思います。

モーツアルト、フルート協奏曲第二番K314は ウィルヘルム・シュヒター指揮N響で1957年録音です。ブレインの没した年ですね。


647.Vescovoの写真

name: 円号 - 2003年11月24日 0時57分28秒

Favartさん。さすがお目が鋭いですね。312ページの写真、ホルンの一番右端に座っているのは間違い無くVescovoでしょう。実はこの写真、「レコード芸術」1961年2月号に掲載された昭和35年11月5日、日比谷公会堂での演奏会のものを縮小したもののようです。「レコ芸」紙では2ページ見開きのグラビア、ジュリーニ指揮するオーケストラのほぼ全景とジュリーニ初日の指揮姿、記者会見時の写真とおぼしきもの、てんぷらを箸でつかもうという姿などが載っています。
オーケストラの写真は縦15センチ、横21センチ、ホルンは5人、一番中央寄りの席に座る若い人物が彼でしょう。経歴から推定すると、来日時にはまだ30才を出るか出ないかの若さだったのでしょう。エラート(仏盤)のライナーノーツに、21才の時スイス・バーゼル交響楽団の主席に任命され、フルトヴェングラ―(54年没)のもとで演奏したことがあると記されています。あの素晴らしいモーツアルトの5重奏曲を録音したのが59年でしたね。最近、日本で発売されたこの5重奏曲とランスローがソロを吹くクラリネット5重奏曲(オリジナルカップリング)のCDを買い期待を込めて聴きました。あの時の感動は残念ながら蘇りませんでしたが、素晴らしい演奏、素晴らしい「歌いまわし」でした。

私も今月号のレコ芸P312見ました。左手の按配からみてロータリー式のホルンを吹いているような気がします。だとするとこの時期のヴェスコーヴォはオーケストラではロータリー式、ソロではピストン式とちょうどデニス・ブレインと同じような使い分けを行っていたことになりますね。面白いです。 夢中人 11月25日19時53分

646.カラヤン/POとのホルン協奏曲(祝!録音50周年)

name: Favart - 2003年11月23日 23時15分51秒

カラヤン/POとのモーツァルトのホルン協奏曲が録音されて本日でちょうど50年を迎えました。50年前の録音にもかかわらず全く古さを感じません。たった今生まれたばかりの音楽を聞く思いです。ブレインの洗練された演奏はいつまでも新しさを失う事はないでしょう。あたかも、モーツァルトの音楽がいつの時代でも生まれたばかりの新しい音楽に聞こえるように。
第1番1953.11.12-13録音
第2番1953.11.12録音
第3番1953.11.13録音
第4番1953.11.23録音

ちなみに
協奏交響曲K.297bは1953.11.18録音。
(K.297bはようやく本日はじめて聞きました。)



EMI本家のグレート・レコーディングスのミニ・サイトの1ページにデニス・ブレインのポートレートとともに「デニス・ブレインのモーツァルトの四つのホルン協奏曲の録音(フォン・カラヤン/フィルハーモニア)は1955年に最初に登場した全4曲の初録音であり、それ以来常に他の追随を許さない名盤である」というようなコメントが付されています。 11月24日25時15分 夢中人


645.マシューズ&ブレインの写真、VescovoのCD

name: Favart - 2003年11月23日 20時00分51秒

円号さん
マシューズ&ブレインの写真は私が持っているもの(75×85mm)より円号さんお持ちのものが撮影範囲が広く鮮明なようです。15×20cmだと横方向が広いのではないかと思います。スタインウェイの文字は私の写真では分りません。向かって右端はマシューズの左肩から5cmくらいのところまでです。

VescovoのCDとしては下記がありそうです。
レーデル指揮/バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
*エラート・アニヴァーサリー50?(未確認です)
パイヤール指揮/ヘンデル/水上の音楽
*ホルンはナヴァッセひとりの名前かヴェスコーヴォ&ナヴァッセの名前で?
フローラン・シュミット/Lied et Scherzo ピアノ/ユボー
*夢中人さまに教えていただいた輸入CD:8573-85636-2(2CD)

円号さんがお聞きになった1960年イスラエル・フィル来日公演の写真がレコード芸術12月号に載っていました。Vescovoらしきホルン奏者が写っています(向かって右?)。写真が小さく識別は難しいですが。


644.北村さんのことをもう少し

name: CATO - 2003年11月23日 7時36分13秒

もうかなり前になりますが、N響の大阪公演(フェスティバルホール)で何度か生の音を拝聴しています。一番印象深いのは、ダフニスとクロエの終曲半ばのトランペット群の聴かせどころです。あの時は素直に、N響の性能は違うなあと感動しました。  あと、ラジオかTVか覚えていませんが、明日の演奏会はカジュアル服でやろうと、岩城さんが「例えばピンクのシャツとか着たら?」とメンバーに言ったところ、北村さんだけが本当にピンクのシャツで当日現れた。実直な風貌と演奏の北村さんらしい話で、印象に残っています。
Favartさんが「639」で述べられていますが、評論家と演奏家の対談はある種緊張感があって、面白いですね。いつもホールのいい席で聴くだけの人と、オケの中で聴き、演奏し、時に席でも聴く人。オケの性能の話になると、当然勝負は決まっていますね。


643.(欠番)


642.マックス チモロング

name: 円号 - 2003年11月23日 0時59分38秒

夢中人さん
612」に書きこみをされたチモロング、この方は50年代の終わり頃、あるいは60年代の初頭に、たしか武蔵野音楽大学の客員教授で滞日していたと思うのですが、これに関して何かご存知でしょうか。大学に問い合わせれば答えはもらえると思っているのですが、まだ果たせません。

円号さま。申し訳ありませんが存じません。ネット検索でも情報は見つけられませんでした。 11月24日22時57分 夢中人

641.DEL VESCOVO

name: 円号 - 2003年11月23日 0時51分49秒

FAVARTさん
610」ありがとうございます。どうもLPを諦めるのが早すぎたと悔やむ今日この頃です。DEL VESCOVOのCD、思いつくのは下記のものですが、これ以外のもの、ぜひお教え下さい。

1.モーツアルト 協奏曲第1番〜第4番 パイヤール指揮 廃盤
2.モーツアルト 協奏交響曲 ウーブラドゥ指揮 EMI
3.モーツアルト 5重奏曲 バルヘットQTT ERATO
4.シューマン  序奏とアレグロ ピアノ ユボー ERATO
5.ブラームス  ホルントリオ ERATO
6.デュカス   VILLANELLE ピアノ ユボー ERATO
7.シャブリエ  ラルゲット プラッソン指揮 EMI
他にギャルドとの演奏もありましたね。


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