500.多少奇異なるヴィブラート | |
name: | 夢中人 - 2003年06月22日 20時12分36秒 |
![]() 1958年、大阪国際フェスティバルに出演のためレニングラード・フィルハーモニー交響楽団(LPSO)が初来日した際、藤田氏はアレクサンドル・ガウクの指揮に最も強い印象を受けた。ガウクは本来MRSOの指揮者で、氏は以前からそのコンビによるレコードを愛聴していたけれども、ソロ・ホルンにかなりヴィブラートがあるのを多少奇異に思っていた。そして来日したLPSOの演奏からもそのホルンの響きが聴かれたので、ソヴィエトのホルンにはああいう音の奏者が多いのかと思ったところ、実はMRSOの首席ホルンがLPSOの日本公演に同行していたのだった、というのです。 LPSOのホルンといえば1973年にムラヴィンスキーと来たヴィタリー・ブヤノフスキー(1928-1993)をすぐ思い浮かべますが、既にその15年前にヴィブラートを強烈にかけ日本の評論家の度肝を抜いたのは助っ人でMRSOの首席ホルン奏者だったという訳です。 (ご参考) だいきさんのロシアホルン ヴィタリー・ブヤノフスキーのこと (右写真は1986年当時のMRSOの首席ホルン、ヴィクトル・ガルキン) |
499.夢中人さま | |
name: | Favart - 2003年06月21日 1時16分16秒 |
> サインの添え言葉に 'Best wishes'(ごきげんよう)をよく使うそうです。 とすると、封筒に手紙が入っていた可能性は低くなります。(残念!) > いつも彼らの宝であるブレインのことを東洋人の私にも分け隔てなく教えてくれるので本当に開かれた良い国民性を持っていると思います。 良いお友達をお持ちで、うらやましいかぎりです! 話は別ですが、ボイド・ニールのブランデンブルク協奏曲の2回目の録音をコンサート・ホール盤で聞いてみました。第4楽章のメヌエットの不自然なつなぎはUNICORNのレコードと同じでした。残念! |
498.Favart様 | |
name: | 夢中人 - 2003年06月21日 0時39分15秒 |
英国人はサインの添え言葉に 'Best wishes'(ごきげんよう)をよく使うそうです。メールの結びも 'Sincerely yours'(敬具)よりかこれです。いつも彼らの宝であるブレインのことを東洋人の私にも分け隔てなく教えてくれるので本当に開かれた良い国民性を持っていると思います。 |
497.オーブリー・ブレイン、オーケストラ録音 | |
name: | 夢中人 - 2003年06月19日 23時03分42秒 |
goshikinumaさんの貴重なレコード・コレクションについ涎をたらしてしまいました。 本日英国のブレイン研究家、スティーヴン・ギャンブル氏によるオーブリー・ブレイン、オーケストラ録音のページ(英語版)を公開しました。 |
496.アイファー・ジェイムズのLPなど | |
name: | goshikinuma - 2003年06月18日 22時57分16秒 |
大変ご無沙汰しています。このところLPを聴いています。きっかけは運命のCDをMP3にして整理しているときに、LPしか持っていないチェクナヴォリアンやドラティ/ロイヤルフィル、ケンぺ/チューリヒなどの運命をなんとかMDに保存したいと思っていたら弟がアンプとプレーヤーを使わないで持っているのに気がついて、借りて聴き始めたことでした。 現在トゥシュマロフ編曲の展覧会の絵やオレ・シュミットのニールセン全集を聴いて明日にもロジェストヴェンスキーのチャイコフスキー全集を聴くつもりです。 さてジェイムズのLPは4枚あります。英国盤GSGCはモーツァルトの五重奏とブラームスのトリオの1枚、コレルリ、ロッシーニ、デュカス、ボザ、プーランクの1枚、そしてヒンデミットとフリッカーのソナタ、カント・セリオーソとアラ・カッチャの1枚、国内盤は「超絶のホルン」がありますがこれはCDも持っています。はやく聴きたいです。 日曜日に聞いたデイヴィス/ロンドンの「春の祭典」のLPではタックウェルがあばれていました。あれはいいですよ。同じく貴重盤はチェクナヴォリアンとマータ/ロンドン響のLPですが、とにかく久々に聴くぞくぞく物でした。 ブレインの海賊盤LPにコンラート・ハンセンとのベートーヴェンのソナタ、ブリテンとの五重奏などもありますので楽しみです。シューベルトの「流れの上で」はルウィス(T)との共演の海賊盤のほうがブレインの甘い響きがたまりません。またブリテンのセレナードはこの際良い音でMDに入れたらCDRに焼きたいと思います。やはりグーセンス盤のほうがなんといっても絶品です。 その他、バルボトゥのベートーヴェンやシューマン、ケックランもあります。20年ぶりでききたいのがバウマンのBASF盤のシューマン、シェック、ウェーバーのLPとヴァイスマン、カリヴォダ、レーガーの作品やアンセルメ編曲のアダージョとアレグロ、ケルビーニのカップリングのLPと・・・・アルベルト・リンダー、ハウプトマン、ブヤノフスキー、ヴェスコーヴォのモーツァルト全集も早く聴きたいです。 |
495.深まる謎 | |
name: | Favart - 2003年06月16日 0時13分17秒 |
裏面を見て私の推理の一部は早くも誤りである事が分りました。裏面の鉛筆書き「1949 1950」の筆跡は表の鉛筆書き「OBOE.31/10/49」の筆跡と一致すると思います。とすると、鉛筆で書いたのはオーボエの演奏会の事務局担当者でなく、多分このサイン入り封筒の当時の所有者の字ではないかと思います。 ・それにしても表の「OBOE」の意味が分りません。また裏面の「1949 1950」も意味不明です。当時の封筒の所有者がいつサインをもらったか忘れてしまったのでしょうか。 ・イギリスではサインを色紙でなく封筒にしてもらう習慣があるのでしょうか。 ・もしそうであれば、封筒に手紙やチケットを入れた可能性は薄らぎます。 ・もしそうでなければ、やはり封筒に何かを入れた可能性が高くなります。 ・この封筒は表も裏も張り合わせ部が見えませんが特殊な封筒ではないでしょうか。たとえばグリーティング・カード用の封筒、あるいは現金を入れる封筒など。 ・グーセンスのサインの上方の文字は「Very best wishes」だと思いますが、 サインの添え言葉として普通に使うものなのでしょうかね。 *夢中人様の仮説は愉快ですね。アーヘンの歌劇場で成功を収めていた新進気鋭のカラヤンでさえ保守的なイギリス人には評判が今ひとつだったとは!ハッハッハ! '48にはPOとの初録音があるようですが、これもあまり話題にならなかったのでしょう?
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494.謎を秘めたブレインの署名入り封筒 | |
name: | Favart - 2003年06月14日 22時18分21秒 |
夢中人さま。 早速、封筒の全体写真を見せていただきありがとうございます。 署名はD.ブレインのものだと思いますが、謎を秘めた封筒だと思います。 ・「OBOE.31/10/49」はブレインの筆跡でないような気がします。角張っていてブレインらしくない。しかも署名のペンとは別の鉛筆書き。 ・それ故にブレインが署名したのは1949年10月31日かどうか怪しい。 ・「OBOE.31/10/49」が意味するものは何なのでしょうか。 ・なぜ裏面にグーセンスのサインがあるのでしょうか。そして、なぜ1950年なのでしょうか? <Favartの大胆且ついいかげんな推理> 1949年10月31日にグーセンスのオーボエの演奏会があり、デニス・ブレインは招待券を封筒に入れ自分のサインをして誰かにプレゼントした。その後、招待券をもらった人はオーボエの演奏会を聞いたが、演奏会当日はグーセンスにサインをしてもらえなかった。年が明けて1950年のある日、念願のグーセンスのサインをブレインのサイン入り封筒にもらうことができた。 「OBOE.31/10/49」はオーボエの演奏会の事務局担当者が封筒に招待券を入れ、ブレインに渡す時に念のため封筒に書いたのではないかと推理します。消しゴムで消せるように鉛筆書きにした。 <Favartからのお願い> グーセンスの署名と日付のある封筒の裏面の全体写真も見せていただけないでしょうか?たびたびお手数ですが。
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493.サイン入手おめでとうございます! | |
name: | Favart - 2003年06月14日 0時03分15秒 |
早世のブレインのサインは少ないのでしょうね。 このサインはどのような紙に誰宛にどんな経緯で書かれたものなのでしょうか? 手紙?葉書?サインの他に自筆の文章はありませんか。 日付入りの全体の写真を別のページに載せていただけないでしょうか。
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492.‘With Best Wishes, Dennis Brain’ | |
name: | 夢中人 - 2003年06月13日 23時30分20秒 |
![]() 54年の歳月を経て日本にやってきたブレインの署名。「それではごきげんよう、デニス・ブレイン」とのご挨拶です。 |
491.記念CD | |
name: | 夢中人 - 2003年06月07日 17時02分46秒 |
1995年とその翌年にデニス・ブレインと所縁(ゆかり)のオーケストラ〜フィルハーモニア管弦楽団(PO)とロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(RPO)〜が創立50周年を迎えました。 お膝元のロンドンでは記念演奏会やら展示会などの催し物が行われましたが、ブレイン夢中人の興味は楽団が出す記念CDの内容とその入手方法にありました。現在でこそインターネットを通じたオーケストラの自主企画CD販売が一般的ですが、当時はまだ外国人は入手困難でした。 POの場合はフレンズ・オブ・フィルハーモニアという会員組織が「ザ・フィルハーモニア・トラディション」というタイトルの3枚組CDと記念イヤー・ブックをセット(或いは別々で)で30ポンドで販売しました。 日本からの申し込みは想定されていなかったらしく、夢中人への送り状には「今回限り」みたいなメッセージが添付されていました。なにせ海外発送は郵送料が高く上記価格では持ち出しとなったからでしょうか。 「フィルハーモニア・トラディション」は大方の期待を裏切りEMIやグラモフォンなどメジャー・レーベルのサンプル集のような内容で、ディスコグラファーのジョン・ハントも「POのアーカイブ担当者の頭は砂が詰まっている」と不満を漏らしました。 それほど全盛期のフィルハーモニア(デニス・ブレインのいた頃)の録音は商業録音以外はトスカニーニ・コンサートしか残っていないということなのかも知れません。収録された曲はどれも抜粋で、ブックレットも貧弱。ただヒンデミットの協奏曲の第3楽章を入れてブレインへの敬意を表していました。 一方RPOはシーズンの演奏会チケット購入者に全員無料送呈というもの。ロンドンのオーケストラ演奏会のチケットは日本に比べ安いので、たとえ行けなくても構いませんでした。タイトルもずばり「創立50周年記念」です。 こちらはスーパーの店頭でも売られているロイヤル・フィルハーモニー・コレクションの1点でブレインは無いものの選曲が良くいつも取り出して聴く一枚となっています。サー・トーマス・ビーチャム指揮のシャブリエ/序曲「グウェンドリン」などに加え、アンドレ・プレヴィン指揮のラフマニノフ/交響曲第2番第3楽章はいつもよく聴きます。 東芝EMIが1997年に出した「デニス・ブレインの芸術」は現在でも海外のブレイン熱心家の標的ですが来る2007年はデニス・ブレインの没後50年。どうか新盤は従来の内容に拘らないより壮大なアンソロジーになることを期待しています。 |