こちらには久しぶりの書き込みです。私、5月19日にフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」の公演にむけて練習中ですが、あまり録音の多くないこの曲をブレイン時代のフィルハーモニアは2回も録音しているんですね(1947/Cond:Jozef
Krips
1953/Cond:Karajan)。前者は夢中人様のご紹介でつい最近聞くことができました。ありがとうございました。使用楽器は前者がラウー、後者がアレキサンダーです。ラウーでの演奏は音が澄みきっており軽やかで本当に美しいですね。レガートの柔らかさには感嘆しました。ゲシュトップ奏法での音量が小さいのも細ボア楽器の特徴です(抵抗がある状態では息が太ボア楽器より入りにくいため)。アレキでの演奏も弱音では美しいのですが、強奏したときに音が派手に割れてしまっています。この割れ方はアレキ独特のもので、これがいいと言う方も多いとは思うのですが、私はやはりラウーの演奏に強く惹かれます。録音が全曲版でないのが惜しまれます。デニスが楽器を替えた理由が夢中人様が指摘したように父子の葛藤も一因だとすると非常に残念ですね。
KAZU様、フンパーディングのオペラ公演、頑張って下さい!フィルハーモニアの1947年録音、とても生き生きしていて大好きです。1947年といえば、シュトラウスの1番(アルチェオ・ガリエラ指揮フィルハーモニア管弦楽団)や、有名なジークフリートのホルン・コール、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(RPO、サー・トーマス・ビーチャム指揮)でのシュトラウス「英雄の生涯」「町人貴族」における超絶ソロの数々など、まさにデニス・ブレインの「ラウー・ホルンによる名演の森」とも言える年でした。事実シュトラウスの1番は、後年デニス・ブレイン自身が協奏曲録音の中で一番好きだと語ったと伝えられているように、演奏家として絶頂の時期にあったと思います。個人的には、ビーチャムがRPOと「ティル・オイレン・シュピーゲルの愉快な悪戯」や「ドン・ファン」を録音してくれていたら、と我侭を考えたりします。 夢中人
28.(欠番)
27.父と子
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夢中人 - 2002年05月08日 22時23分13秒 |
オーブリー・ブレインは、息子デニスの結婚式に出席しませんでした。病気がその理由でした。また父オーブリーは、1955年9月20日に亡くなりましたが、その葬儀に息子デニスは出席しませんでした。スティーヴン・ペティットの伝記(山田淳さん訳)には、「出られなかった」とあるだけで特別な理由は書かれていませんが、一体自分の親の葬儀に出ないなんて、どういう訳だったのでしょう?
これに限らず伝記のそこここには、ブレイン父子のギクシャクとした関係が描写されており、最初読んだ時、とても不可解に思いました。戦前、オーブリーは、モーツァルトが最初にロイドケープの為に書いたホルン協奏曲(断章K.370b)と対のものとされるロンド(K.371)のパート譜を持っていましたが、その写譜を息子ではなくアラン・シヴィルに与えました。デニスは吹いたことがない、と言い実際録音も残しませんでした。オーブリーは、デニスが王立音楽院にいた頃、モーツァルトの協奏曲の演奏を許さなかったといいますから、それに繋がる行為だったのでしょうか。
1949年、BBC交響楽団のホルンに欠員が生じましたが、デニスは若すぎることを理由に戦前父オーブリーが君臨した栄光の座を辞退してしまいます。ちょうどロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を1年間退団後、復帰するのと同じ時期にあったとはいえ、余りにも取って付けたような理由です。
父は戦前からの「大演奏家」で、落着いて真面目な気質を持ち、生涯太ボア・ホルンを全く拒絶して、晩年は細ボア、ピストン・ヴァルヴ式ラウーの後継であるセルマーを吹きました。息子は、気さくで外交的な「スター・プレーヤー」であり、父の教えにも拘らず、楽器をラウーからロータリー・ヴァルヴ式のアレキサンダー、それもB♭シングルに切替えてしまいました。
以前「デニスとオーブリー・ブレイン」というタイトルのCD(EMI、CDH
7 64198
2、P1992)が出ました。デニスが17歳の時(ホルンを吹いて2年目)に父と共演したレナー四重奏団とのモーツァルトのディヴェルティメントニ長調、フィルハーモニアと最初に録音したモーツァルトの2番の協奏曲、最後にオーブリーが独奏したモーツァルトの3番が入っています(サー・エードリアン・ボールト指揮BBC響、1940年4月10日録音)。一聴して父親の技量は息子を下回っていたことが判ります。
以上から推察して言葉を選ばずに言えば、息子は狭量な父に複雑な思いを抱きつつ、父は、息子に嫉妬して足を引っ張るという、いかにもありがちな親子関係にあったといえそうです。スティーヴン・ペティットは、そういった人間の機微に隠さず触れた為に、伝記はとても陰影に富んだものとなっているように思います。
26.ラウー・ミルロー
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夢中人 - 2002年05月01日 6時41分31秒 |
KAZU様からラウー・ミルローのURLを教えて頂きました。KAZU様によりますとピストン・ヴァルヴ・システムは、後継のセルマーそっくり、またラウー・オリジナルの上昇管仕様だそうです。拡大写真を見て驚きました。着脱式替管(クルーク)の位置が、ほとんど本体と直角に装着されています。吹く時に邪魔にならないのかな、と思ってしまいました。
25.CD聴かせていただきました
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たくみ - 2002年04月29日 9時18分15秒 |
連休に入りやっとCDを聴くことができました。 私がイメージしていた音と違い、良い意味でショックを受けました。 1曲目のバッハで自由自在に操られる音に驚愕しました。 細管のラウーの響きがとても心地よい1枚でした。 ありがとうございました。
24.CDすばらしいですね
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maru - 2002年04月29日 0時07分11秒 |
CD、さっそく聞かせていただきました。 すばらしいですね。 とても40年代の録音とは思えないきれいな音でおどろきました。 ヘンデルではブレインのセンスの良さが一段と光っていますね。 ブランデンブルクも感激してました。 本当にすばらしいCDをありがとうございました。
23.ありがとうございます
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ズィコフ - 2002年04月21日 3時28分31秒 |
url: |
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1016/ |
今日、CDが届きました。 早速聞きました。本当に素晴らしい演奏に感激です。 魔弾のカルテットの美しさに圧倒されました。 良質な音質で復刻されて嬉しい限りです。 感謝しております。
22.聴かせていただきました
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大トトロ@totoro's room - 2002年04月19日 21時50分12秒 |
url: |
http://www.h3.dion.ne.jp/~o-totoro/ |
おととい届きました。ありがとうございました。 ブラームスの「4つの歌」をブレインで聴くことができたのは 大きな収穫でした。もちろんオベロンやヘンデルの2Cl+Hr も良かったです。それにしても、まだ他にも色々ありそうな コレクションですね。まずは取り急ぎまで
21.CD完成おめでとおおおおございます
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坂本直樹 - 2002年04月10日 21時25分43秒 |
お久しぶりです。 本当にお疲れ様でした。 早速注文します。
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