Y 忘れざるルシアン・テーヴェ Z
掲示板(171-180)


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180.ORTFについてまた

投稿者:夢中人 - 2001年09月02日 7時36分01秒

デジレ=エミール・アンゲルブレシュト/フランス国立放送管弦楽団(ORTF)のドビュッシー聴きました。

まず例によりまして《牧神の午後への前奏曲》から始めました。フルートソロは大変素晴らしく感動しました(今も聴きながらタイプしています)。フェルナンド・デュフレーヌの名前もクレジットされています。 録音が1953年とありますので、ホルンはルイ・クルティナですね!(掲示板過去ログ、KAZUさんの4月8日の39.「作曲家・指揮者の演奏スタイル」、5月27日の大山さんの91.「フランスホルン奏者列伝1 フルニエ」参照)

次なる私のお気に入りは、2枚目に入っている管弦楽のための映像《ジーグ、イベリア、春のロンド》です。金管が賑々(にぎにぎ)しく活躍して楽しい。《イベリア》第1曲でトランペットが「タタタティー」と跳躍するところが何度かあり、普通、元気に強くアタックして鳴らされますが、ORTFのトランペットは上昇した音を一瞬、品良く「光らせ」ました。私は目(耳?)が眩みました。大好きです。

Testamentのブックレットはアラン・サンダースが解説で先の大戦中にオーケストラが空襲を避けて国内をさ迷う様など興味深い読み物ですが、3枚とも同じなのは手抜きな感じ。ただしうち2枚の裏表紙には1939年旧パリ音楽院ホールでのORTFの舞台写真が挿入されていて、ホルン奏者の顔も確認できます。

上記解説でORTFのレコード録音は1947年が最初(クレツキ)とありますが、私にとってはヴァイオリンのオイストラッフといれたベートーヴェン(指揮クリュイタンス)とブラームス(同クレンペラー)のレコードが懐かしいです。渋みのある重厚な感じがよく出ていたように記憶しています。

名盤として誉れ高く、KAZUさんも指摘なさっていたアンドレ・バンデルノートの幻想やコンスタンティン・シルヴェストリの新世界など未聴ですので何時しか是非聴きたいと思っています。ただ数年前AVIDから出たミュンシュとの幻想(リスボンライヴ)は外れでした。ミュンシュはパリ管との時のように振るのですが、オーケストラが全くついてこなくてバラバラでした。

ところで昔のレコード芸術誌別冊に「1974年楽団創立40周年を迎え、セルジュ・チェリビダッケを首席客演指揮者にむかえ、再スタートを切ったが、チェリビダッケとはトラブルを起こして大々的に組織変えを断行し、新たにフランス国立管弦楽団になった」とあり以前大山さんも触れていらっしゃいましたが、チェリビダッケは一体何をしようとしていたのでしょうか?
(追信)ORTFの名盤
ピエール・ブーレーズ/春の祭典(コンサートホール盤)
ヘルマン・シェルヘン/マーラー交響曲第5番(1965年ライブ)
ジャン・マルティノン/幻想交響曲(第2楽章でコルネット使用)

179.美しさ至上主義?

投稿者:Sonore - 2001年09月01日 11時08分07秒

KAZUさんのヴァイオリン奏法についての書き込みを見て、やっぱり!と
思いました。最近は特に弦に無理強いするような弾き方が横行していて
僕などは聴くに耐えない状態なのですが・・・。

基本的には、楽器に無理強いしないんですね。
これはフルートに関しても同じかもしれません。
息のスピードは速い(というか最も速いスピードの出ている時点で
用いる=短いアパチュア)のですが、決して息の量で押しまくりま
せん。

これはKAZUさんたちのコルもなのでは?

コッポラ指揮の交響楽団は、フランスの原盤はGRAMOPHONEですから、
グラモフォン交響楽団であったわけで、日本ではVictorから出ていた
ためにGRAMOPHONEは入れずに単に交響楽団となっていたのだと思います。
ソシエテかどうかはわかりませんが、KAZUさんのおっしゃるとおり、
当時のコッポラ指揮のソシエテのサウンドによく似ています。調子の
悪いソシエテより、いいくらいです。(^_^;)

そうそう、デジカメに収めさせていただいたSELMERのコルの画像ですが、
何かの機会に公表したいものと思うのですが、いかがですか?>KAZU様
研究室の雑学講座に、コル紹介コーナーを設けてもいいかとも思いますが。

178.LPエイジには懐かしい響き、千円盤

投稿者:夢中人 - 2001年08月31日 22時03分37秒

KAZUさん、いつも私の狭量な発言に慈愛溢れるフォローを入れて頂きましてありがとうございます!フランスのオーケストラが最も輝いていたのは、やはり彼らが細ボアの楽器を使用していた頃ですね。

私は少しでもKAZUさんのレベルに近づきたいため(?)今日Testamentの新譜ORTF/デジレ=エミール・アンゲルブレシュトのドビュッシー・アルバム(全3枚)を入手しました。初めて聴きます。大変楽しみです。

ワーナークラシックのベスト100(千円盤)のORTF/マルティノンはフランクのニ短調とカップリングなのでお徳用です。欲を言えば同じコンビによるルーセル《バッカスとアリアーヌ》や交響曲第2番、ピエルネ《シダリーズと山羊脚の牧神》第1組曲なども聴きたいなあ。

千円盤ベスト100はDECCAにもありますが、ソシエテ/マルティノンのアルバムが1枚だけ出ています。私の大好きなビゼー組曲《子供の遊び》が入っていて第1曲で(恐らく)ルイ・メナルディがおもちゃのラッパらしく吹くのですが上手(うま)過ぎます!

177.続・ORTF/マルティノン/サン・サーンス

投稿者:KAZU@こるにすと - 2001年08月29日 23時08分36秒

>夢中人様

私が初めて“オルガン付“を聞いたのがこの録音でした。ORTF/マルティノンは1975年にもこの曲を録音していますが、録音場所の問題もあってか響きすぎで、70年の録音のほうがいいと思います。マルティノンは非常に端正な指揮者ですが、ティンパニの使い方は派手ですね。先輩のアンゲルブレシュトに似ていると思ったのは私だけ?(ドビュッシーの『海』でも派手にやってます。これも両者似てます。)最近この70年録音はエラートから1000円という安価で販売されています。これもデフレの恩恵?(株価は最安値更新中ですが…)

このほかで私の愛聴盤はクリュイタンス/ソシエテ盤(1955年)、プレートル/ソシエテ盤(録音年不明、推定1960年代中頃?)です。どぢらもすばらしい演奏です。この曲はホルンでは3番がソロパートを受け持ってるんですが、どちらもテヴェが吹いているようです。わざわざ3番に降りてまでソロが吹きたかったんでしょうね、きっと。ほとんどソロ中毒症(ソロを吹かないと生きていけない人)?!(猛爆)

>Sonore様

こちらには久しぶりのご登場ですね。あちらの掲示板はシビアな話題が続いていたようですが、しばしご休息ですか?

>僕は、1930年頃のコッポラ指揮/交響楽団のSP盤を愛聴しております

この録音、私のもっている復刻盤CDではグラモフォン交響楽団となっていますが、実態はどういうオケなんでしょうね。音を聞いた限りではソシエテメンバーもかなりいるような気が…私も愛聴してます。

>コッポラ盤もトランペットを見たことがない人にも、ベルが薄い金属で
>出来ていることがわかるような・・・。(^_^;)

戦前にフランスで使われていたラッパは、オーベルタンという楽器で(当然仏製)超極細管です。50年代後半位から太管化していくのですが、オペラ座のラッパ奏者ロジェ・デルモットがバックの中細管を持っていって吹いたところ、同僚から「何でフリューゲル(ホーン)なんか吹いてるの?」といわれたそうです。その位フランスの楽器は他国とは異なっていたわけです。一度でいいから私の細管ピストンと合わせてみたいな〜

> フワーッと湧き上がるよう高弦

フランスの弦はボーイングが違いますね。弓を押し付けるのではなく、軽く滑らすように運ぶ…最初に私の先生のボーイング見てびっくりしました。こんな軽く弾いても音が出るのかと…

P.S 大山氏は業務多忙のためしばらくカキコお休みとのこと。氏のカキコを楽しみにしている方、しばしお待ちください。

176.サン=サーンスのシンフォニーNo.3

投稿者:Sonore - 2001年08月29日 1時13分19秒

皆さま、今晩は。
言いたい放題のフルート掲示板管理人です。

サン=サーンスのシンフォニーについての夢中人さんの書き込みを見て
なんだか、その演奏を実際に聴いたような錯覚に陥りました。
このシンフォニーはLP時代もCD初期も、なんだか録音の優秀さをひけらかす
録音や演奏ばかりで、どうも仰々しくなりすぎましたね。
僕は、1930年頃のコッポラ指揮/交響楽団のSP盤を愛聴しております。

> 決して重くならず華麗な金管

そうそう!それは大事な要素ですね。
コッポラ盤もトランペットを見たことがない人にも、ベルが薄い金属で
出来ていることがわかるような・・・。(^_^;)

> フワーッと湧き上がるよう高弦

これおそらく、フランス以外のオケでは出ないサウンドかもしれませんね。
最近、多分に音程感覚、それも単音で音が「開いている」ことが大きい
のではないかと思っています。

サン=サーンスって、面倒な前置き(前戯?)全くなしで、いきなり主題に入ってくるところが好きです。男の子って感じがしますね。

175.セルマー下降管

投稿者:たくみ - 2001年08月28日 15時33分24秒

楽譜を持ち帰った安井です。m(__)m
遅ればせながら大山さんにお返しいたしました。

みなさんもすでにご存じとは思いますが、Yahooのオークションで
セルマーの下降管が45万円で出品されておりました。
細管のようです。
下記URLはオークションの品物のページです。

174.たくみさんが

投稿者:大山幸彦 - 2001年08月27日 15時43分38秒

先生の書き込み楽譜をもっていったので手元に戻り次第ご紹介します。(各曲のレッスンについて)

173.下記写真

投稿者:大山幸彦 - 2001年08月27日 14時15分36秒

はむかしちらとみたことがあります。確か楽器が混在しているという記憶がありました。
(出来たら拡大してみてみたいのですが、無理でしょうか?)ああ、まちがいなくフルニエです。

大トトロ様。KAZU氏指摘の奏者でヴィニ、ダルマッソ、シレールの3名は非常にカザレ氏に近いので、サウンドはアメリカンだと思います。ただカザレはシュミットにしたので、変化があるのか。。。
>大山様 もともとキメが荒いうえ自分のスキャナーの解像度が低いものですから拡大するとますますボケてしまいます。悪しからずご了承下さい(夢中人)

172.ORTF/ジャン・マルティノン

投稿者:夢中人 - 2001年08月26日 22時11分18秒

ミュンシュ亡きあとのパリ管弦楽団はセルジュ・ボードーの手に移り、パリ・オペラ座ではジョルジュ・プレートルが活躍していた1970年前後のパリ。当時のフランス国立放送管弦楽団 ORTF:Orchestre National de L’Office de Radio diffusion-Television Française のシェフは1969年にシカゴ交響楽団の常任を辞めて帰国したジャン・マルティノン。

このコンビがエラートに録音したレコード、サン=サーンスの交響曲第3番《オルガン付き》は1971年夏、日本コロムビアから発売(OS-2501-RE)。ちょうどズビン・メータとロサンゼルス・フィルハーモニックの新しいレコードも出ていましたけれどもORTFの演奏の方が断然優れていました。

フィナーレでのマリー=クレール・アランによる豪壮なオルガン、決して重くならず華麗な金管、フワーッと湧き上がるよう高弦、コーダで痛打されるティンパニを聴きたいがために私は何度も針を落としました。

他のレコードや実演も何回か聴きましたが、未だにこの演奏ほどサマになったものに巡り会いません。レコード裏面にはフランス国立放送局104スタジオでのオーケストラの俯瞰写真があり、第1ホルン奏者(アンドレ・フルニエ?)の楽器を高く掲げた姿が印象的でした。
1970年頃のORTFホルンセクション
1970年頃のORTF
ホルンセクション

171.(欠番)


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