Y 忘れざるルシアン・テーヴェ Z
掲示板(88-97)
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97.ミュンシュの「幻想」
投稿者:夢中人 - 2001年 06月 01日 23時 24分 19秒
今日シャルル・ミュンシュ/パリ管弦楽団の幻想交響曲のCDをつい間違って家に入れてしまいました!
第1楽章のアブラムによるソロはヴィブラートもかかりますがプワァーッ、と音を押し気味。他の管楽器の音色もバスーンを除いてフランスらしい華やかさと艶がなく、ほとんどアメリカのオーケストラのようでした。
EMI本国では長らくカタログ落ちしているこの演奏を、日本では「幻想」のベスト盤にあげることが多いですが、私は「ご免なさい」でした。同じミュンシュでもORTFとのリスボンでのライヴは曲が終わる前からブラボーが入って凄い、とレコ芸で読んだような記憶がありますが、どうかなあ。
アメリカに渡ってホルンの音色の好みも変わってしまった、というミュンシュのことをマカベウスのユダのように思えてきたのは私だけでしょうか?
96.ラムルー?フルニエ?
投稿者:大山幸彦 - 2001年 05月 29日 20時 39分 55秒
KAZU様。おっしゃるとうりです。また、ジャン・ドワイヤン演奏のラヴェルの協奏曲で素晴らしいソロを吹いているのも彼ではないか、と思っております。
ちなみに。60年ころのコロンヌでやはり美しいヴィヴラートを聞いた方がいましたら、それはかのヴェスコーヴォです。
ところで、もう一つのオケ、パドルーにも素晴らしい音の吹き手がいたのがわかっていますが、ロモンではないか、と推察しますが詳細は不明です。エチュードをみてマキシム・アルフォンスではないか、と思うかもしれませんが、彼は1920年までです。
95.>夢中人さま
投稿者:大トトロ - 2001年 05月 29日 20時 35分 05秒
早速のレスありがとうございました
m(_
_;)m
上記URLのeBayに出品されているメロフォンの解説を見ると
1800年代後期にフランスではポピュラーであったとの事で
したので、その真偽のほどを確かめたかったのです。(出品者
もあまり楽器に詳しくない人のようですので、、、)
失礼致しました。
94.メロフォン
投稿者:大山幸彦 - 2001年 05月 29日 20時 31分 46秒
パリのアンドレという古楽器屋で1895年製のメロフォンが展示
してありました。フランス起源かは不明ですが、かなり昔からあったようです。
93.こんなことを・・・
投稿者:大トトロ - 2001年 05月 29日 02時 31分 39秒
ホームページ:http://www.ume4.com/vme/
この掲示板に持ってきていいのかどうかわかりませんが、
ピストン式のホルンの類似品(?)で「メロフォン」
なるものが存在している(いた?)のですが、一説では
フランスが起源という未確認情報もあるのですが、
「メロフォン」について何かご存知でしたら何でもいい
ですので教えてください。
ケノンのメロフォンがYahoo!
auction
に出品されていた
こともありました。
ちなみに上記URLは「メロフォン」に関するサイトで
私もよく出没します(なぜかメンバーだったりする)
現在「メロフォン」の由来を調査中です
山西龍郎著『音のアルカディア』(ありな書房、1996年)によりますと、メロフォン(Mellophone)という名はメロウという形容詞からとられた日管の登録商標で、アルトホルンの形状を変えたホルンの代替品。ほかに「アルトコルノン」(アレクサンダー)、「コンツェルトホルン」(ミラフォン)。またドイツでは、伝統的な狩猟ホルン奏者が金管アンサンブルの中でホルン的なものを担うために考案された、という説もあるが何れにしても代替品…。以上夢中人でした。
92.フルニエの「夏の牧歌」
投稿者:KAZU@こるにすと - 2001年 05月 29日 00時 09分 16秒
久々の書き込みのKAZUです。フルニエと聞いてしゃしゃり出てきました。学生時代に「ルネ王の暖炉」を演奏する際にフルニエの演奏を擦り切れるほど聞き込んで真似したのを懐かしく思い出しました。
棚から引っ張り出して聞いたところ、ミュンシュのビゼーはフルニエにほぼ間違いありません。あと大山氏がラムルーで吹いていたと推察した録音はマルティノンデビュー当時のモノラルの「夏の牧歌」のことではないですか?あのすばらしいソロはかねがね私もフルニエではないかと思っていました。あと71年マルティノン=ORTFの演奏も当然愛聴していますが。これに比べるとミュンシュの62年の演奏はやや地味ですね。
今年の秋には大好きなこの曲を私も演奏する予定があるので、これらの演奏をまた擦り切れるほど聞き込むことになりそうです。それから夢中人氏ご指摘のマリ=ソシエテのビゼーが入手できそうなので、また後日感想など書きたいと思います。
91.フランスホルン奏者列伝1 フルニエ
投稿者:大山幸彦 - 2001年 05月 27日 20時 59分 50秒
夢中人さま。寡聞にしてビゼーはあまり詳しくないので、即断はできませんが、最近までに得た情報をつなぎあわせると、フルニエのORTF在籍はほぼ1960−75年位であるのが判明してきました。したがってご指摘の演奏の内、ミュンシュとマルティノンのものは可能性が大ですが、彼はもうひとりの首席ガンティエとその在任期間中ソロを分担していたので、どちらが吹いているかはわかりませんが、一般的にいってテヴェ先生の様にヴィヴラートをかけている(ただし1971頃まで)のがフルニエ、ポコヴィヴラートで硬い音をだすのがガンティエです。
アンドレ・フルニエに関しては解らない事が多いのです。60年代のORTFで素晴らしい音(子供と魔法、春、夏の牧歌など)をきかせていて、テヴェ先生に「なんでも吹けた」といわしめた彼。69年の音楽院教授選の候補者。(後はテヴェ先生、バルボトウ)。多分75年、チェレヴィダッケとあわずにオケの改変時期(ORTFからナショナルへ)に退団した彼。その直前にはピストンとヴィヴラートをやめた彼。
などなど。
たぶん1920年代前半の生まれだと推察したので、ORTFには(ガンティエが彼の在任は15年だといっていたので逆算すると)1960頃に入団したことになります。アンゲルブレシュトの申し子・クルティナの後任だったのでしょうか。すると彼はここで約30代後半から50過ぎまでいたことになりますが、では若い頃はどうしていたのか?
また(フランスでは演奏は60歳定年)晩年はどうしていたのか?
とかねがね気になっていたのですが、昨日kazu氏がさる高名な研究家(すごいギャルド研究家がいらっしゃるのですね!
今度いろいろ教えて下さい!)から仕入れた情報によると、戦後すぐから60年まで、彼はギャルドのいたとのこと! なんと!
私の年代的推測と合致します。ORTFはソシエテと違って原則団員は他団体と兼務しなかったようですから、多分ORTFのソロに就任した時にギャルドを退任したのではないでしょうか?
そして確証はありませんが、ギャルド時代にはラムルーなどでも吹いていたのではないでしょうか?(そう推察できる録音がいくつかあります)
しかし、50年代のギャルドって恐ろしいメンバーだったのですね!
フルニエ、ガンティエ(2年位)、ブーテュイユ、ヴェスコーヴォ、、、デュヴェミはもういなかったとは思うのですが。
また、晩年はリヨンに新設したコンセルヴァトアール・シュペリウール(パリと同格)でも教えていたことが判明しました。
彼は録音に恵まれなかったので知らない人も多いでしょうが、(先ほど書いた通り首席が二人いたのに加え、60年代当時のシェフ・ルルーはあまり録音がおおいくない。ミュンシュや前期マルティノンの演奏を注意深く聞くしかない)ある意味テヴェ先生に匹敵する存在です。特にピストン時代の音は細管独特の繊細さと正確なソルフェージュがすごいです。音がでた瞬間に「いかせて」しまえるのは彼と先生が第一です。
比較的耳にしやすい録音はクリステャン・ラルデアンサンブルの「ルネ王」(1975なのでもうロータリーですが、音程と響きのコントロールはすごい!)、ジルベール・クルシェが2番を吹いているクリステャン・バッハの室内楽、またセロのフルニエのドヴォラークのVTRでソロを吹いてるのも彼です。ORTFでのソロ担当については私の推察を今度かきます。
最近あるURLで、コンクールの審査員をしている彼を見かけました。一度お会いしてみたいものです。
フランスホルン協会会報のバックナンバーでは先生とともに彼の経歴が書いているものがありますので、入手を試みてみたいと思います。
90.ビゼーのハ長調交響曲
投稿者:夢中人 - 2001年 05月 27日 15時 09分 52秒
高校3年の時、NHKのFM放送で「十代の音楽」という番組があって古今の作曲家が十代で作曲した作品を特集していました。その中のサー・トーマス・ビーチャム/フランス国立放送局管弦楽団によるジョルジュ・ビゼー/交響曲ハ長調、第1楽章で突然吹き鳴らされる細ボアのホルンの朗々とした響きに部屋の障子がチーンと共鳴したのを今でも覚えています。
ビゼーはパリ音楽院時代、1855年、17歳の時にこの最初の交響曲を作曲しました。ビゼーの生前に演奏されることなく音楽院の図書館で埋れていましたが、1933年、ビゼーの伝記作家D.C.パーカーによって発見され、1935年、フェリックス・ワインガルトナーによってスイスのバーゼルで初演されました。同年、サー・ハミルトン・ハーティがロンドン初演、1937年にはワルター・ゲラー/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団がEMIで初録音したという経緯(いきさつ)があります。
レコードでは特にフランス国立放送局管弦楽団(ORTF)がこの曲をともかく得意にしていて、
アンドレ・クリュイタンス(1953年録音)、ビーチャム(1958年モノラル録音、1959年ステレオ録音)、シャルル・ミュンシュ(1966年録音)、ジャン・マルティノン(1971年録音)と次々に録音し、国立管弦楽団に改組してからオザワとも入れました。
以前ビーレフェルダーのカタログでジャン・バティスト・マリが本元のパリ音楽院管弦楽団を振った録音(MANDARAレーベル)があることを知りましたが未聴です。私にとっては懐かしい青春の音楽という訳ですがデニス・ブレイン生誕80年と母校の創立80年に加えて、作曲後80年演奏機会の無かった名曲と、最近80年にやたら縁を感じます。
おかげさまで、あの素晴らしいホルンの音色の主はフルニエではないかと思えるようになりました。以前大山さんがフルニエと書いておられるのを見て、あのチェロのプリンスのピエール・フルニエを連想して「あれ?」なんてのは、ついこの間のことです。
89.たくみ様。夢中人様。
投稿者:大山幸彦 - 2001年 05月 19日 21時 06分 19秒
たくみ様。先ほどはながながと電話で失礼しました。
ザールはフランス国境にちかいドイツに一地方ですが、昔暫定的にフランスが(名目上は国連)統治していた事がありますから、文化的にはフランス的なものもあるかもしれません。ホルンが誰かは解りませんが、ぜひ購入したら教えて下さい。
ちなみにお話しにでていたリュクサンブール、こちらは一時期フォレ県という名前でフランスだったことがありますし、放送管の監督は長らくフランス人ルイ・ド・フロマンが勤めていましたから、これはもう、完全にフランスのオケですよ!ホルンは貴殿も大好きはフランス系ベルギー人オルヴァルでした。
またベルギーの南半分(ワロン地方)とブリュッセル、スイスの西1/3(ロマンド地方)もフランス語圏ですから、音楽的にも面白いのがいろいろあると思うので、探してみては如何ですか?ヴァンドリューシュ(ベルギー)やルロアール(ベルギー人だがスイスロマンドのソロ)なども魅力ありますよ!
夢中人様。ロザンタールのオペラ座ではラヴェルの他ドビュッシイの全集もありますが、お持ちでしょうか?テヴェ先生の音が堪能できます!ホルンセクションはある意味ソシエテよりすごいですね!
88.ロザンタール/パリ国立歌劇場O.のラヴェル
投稿者:夢中人 - 2001年 05月 19日 20時 42分 23秒
今日レコード芸術6月号、90頁にマニュエル・ロザンタール/パリ国立歌劇場O.によるラヴェル(亡き王女のためのパヴァーヌ、水の戯れ、スペイン狂詩曲、道化師の朝の歌)ほかの2枚組CD新譜紹介を見つけました。番号はACCORD
461 735-2。とても嬉しいです。
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