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第230話「イアン・ビアーズ〜RPOの相棒」
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団でデニス・ブレインのセカンド・ホルンだったイアン・ビアーズの映像です(左側)。フルートのガレス・モリスも映っています。ビアーズはロンドン交響楽団のメンバーとして1983年に来日していますので、すいぶん息の長い演奏家だったのですね。
2016年11月20日 19時33分

第229話「1954年ルツェルン音楽祭、フィルハーモニア・ホルン・セクション」
 Auditeの「ルツェルンの第九」はSACD、LPとも申し分のない音ですが、ただ一つ難癖をつければ、解説書のオーケストラの舞台写真がフィルハーモニア管弦楽団ではなく、演奏と関係の無いルツェルン音楽祭管弦楽団であること。

では写真が無いのかというと、そうではなくてスティーヴン・ペティット著「フィルハーモニア管弦楽団〜その業績記録 1945-1985」(1985 ROBERT HALE, LONDON)には、当年音楽祭のレジデントであったフィルハーモニア管弦楽団の舞台写真が2枚掲載されています。

 1枚はヘルベルト・フォン・カラヤンのオープニング・コンサートの模様。ハープ奏者が2人いるので幻想交響曲の際のもの、もう1枚は8月21日と22日に行われたウィルヘルム・フルトヴェングラーとの第九の演奏写真。

 面白いのはホルン・セクションの1st デニス・ブレイン、2nd ニール・サンダース、3rd エドマンド・チャップマン、4th アルフレッド・カーシューの4人がカラヤンとフルトヴェングラーでは全く逆に並んでいること。客席側から見てカラヤンの場合は左寄せで4→3→2→1の順。フルトヴェングラーでは右寄せで1→2→3→4の順。

 翌年ウィーンで行われたカラヤンの録音では第3楽章の4番ホルンのソロをブレインが吹いていますが、ルツェルンではどうだったか。改めて耳を澄まして聞いているところです。

2016年11月20日 18時48分

第228話「デニス・ブレイン・コレクション」
 先日S先輩から教えてもらったデニス・ブレインの20枚組ボックス、自分が苦労して集めてきたディスクが殆ど網羅されているのには驚きました。その多くが廃盤ですし、価格が安いので文字通り便利なボックスセットだと思います。
2016年10月16日 20時20分

第227話「クレツキ&PO、チャイコフスキー交響曲第5番」

 パウル・クレツキのEMI録音全集が早く出ないものかと待ちわびていますが、フィルハーモニア管弦楽団との録音は古いものが多く、なかなか実現しません。中でも重要なのがチャイコフスキーの交響曲第5番、1946年11月録音。4種類あるデニス・ブレインの録音で唯一CD化されていないものです。

Thank you, Oliver Nunn! It is grateful of you to make it available for all.

第2楽章は、13'53"ぐらいからです。
2016年10月16日 18時40分

第226話「久しぶりのLPレコード」
 青春時代(1970年代はじめ)に毎日のように聞いていたLPレコードを実家のレコードケースから引っ張り出してきました。セラフィムの千円盤(AA-5032)でフィルハーモニア管弦楽団と縁の深かったパウル・クレツキがウィーン・フィルハーモニーを振って1961年に録音したマーラーの交響曲第1番「巨人」。

 当時はマーラーゆかりのこのオーケストラも、まだバーンスタインやマゼールとの録音はなくて、これが唯一のレコードでした。演奏は見事ですよ。きっとコンマスはウィリー・ボスコフスキーだし、第1ホルンはデニス・ブレインが畏敬の念を抱いていたであろうゴットフリート・フォン・フライベルク(1908-1962)が吹いていたかどうか。

 ともかく40年の時を経たLPレコードが、何の支障もなく鳴るのにはちょっと感激でした。
2016年10月16日 16時41分

第225話「フィルハーモニア70年」
 昨年フィルハーモニア・オーケストラが創立70周年でその特設ページに今頃気付きました。1957 : Dennis Brain dies にデニス・ブレインの見たこともないポートレートが出ています!
2016年05月21日 12時40分

第224話「英国空軍中央音楽隊 USツアー 1944/45 スクラップブック」
 英国空軍軍楽隊からのスクラップブックのコピーは、2度送付されました。1度目は2000年6月で、ホームページやCD「蘇るデニス・ブレイン」に掲載されたもの、2度目は2007年8月のデニス・ブレイン没後50年を記念するもので、明石での記念祭に展示しました。これが写真画質で非常に美しい(でもA3サイズで自分では取り込めない)ものですから、時間があればホームページの画像を差し替えたいとずっと思っていたものを、このたびやっと実現出来ました。

 そのほとんどが集合写真のため、ブレインにハイライトが当たっているわけではないのですが、従来よりも大きくしてありますので、オーケストラのどこかに見つけることが出来ると思います。
英国空軍中央音楽隊 USツアー 1944/45 スクラップブック
2016年05月05日 10時39分

第223話「英国空軍中央音楽隊 USツアー 1944/45 写真帖」
 英国のギル・シングルトンさんから新発見の17枚の写真が送られてきました。写真はある方の日記に貼り付けられていたもので、楽長のR.P.オドンネルに贈られたものと推測されています。

 15枚目の写真には「グリラー弦楽四重奏団とF.グリンケが世界的に有名なデニス・ブレインと冗談を言って楽しんでいる。彼は私の夫のオーケストラにいて、エジンバラ音楽祭からの帰りに亡くなった」とコメントされており、デニス・ブレインの死後、オドンネル夫人がコメントを付けたと考えられます。でもノーマン・デル・マーの右にいるのはどうもデニス・ブレインとは別の人物のようですね。
2016年03月19日 16時08分

第222話「ラフマニノフの2番」
 デニス・ブレインとゆかりのあるロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(RPO)の創立50周年記念CD(1996)の1曲がラフマニノフの交響曲第2番の第3楽章。切々としたクラリネット・ソロが心に迫りますね。プレヴィンとRPOの演奏は、ホルンが盛大に鳴るので大好きです。

 来月には尾高忠明さんが大阪フィルハーモニー交響楽団に客演されて演奏されますのでとても楽しみにしています。


2016年02月27日 10時27分

第221話「交声曲《海道東征》」
海道東征記念プログラム 去る11月、大阪フィルハーモニー交響楽団が行った信時 潔(のぶとき きよし)作曲、交声曲《海道東征》の演奏会が素晴らしかったらしい。主催した産経新聞が大きく取り上げたし、その後演奏会に行った方の感激の投稿を見るにつけ、演奏会の昂揚ぶりが伝わる。

 記事では有名なウィレム・メンゲルベルクのバッハ《マタイ受難曲》に例えられていて、この演奏会が本当に得難い機会であったことを感じる。行けなかった私は来春発売される予定のライブCDを待つのみです!
 タイトルからヴォーン・ウィリアムズの《天路歴程》を連想。フィルハーモニアの創設期から縁のあったジョージ・ウェルドンが1953年にLSOと録音しています。
2015年12月27日 8時23分

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