Y 忘れざるルシアン・テーヴェ Z
掲示板(58-67)


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67.ミュンシュ、パリ管のことなど

投稿者:夢中人 - 2001年 04月 29日 21時 12分 18秒

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昔の話です。クラスの友達が新生パリ管弦楽団の新譜レコードを持っていました。それはシャルル・ミュンシュが振ったブラームスの1番で、たいそう評判だったうえに、ジャケットの写真(照明を抑えた舞台上で浮き出るようなオーケストラの風景)がカッコ良く、レコードが「エバークリーンレコード」といって赤い透明の盤でしたので私は欲しくてたまりませんでした。また、吹奏楽コンクールの自由曲を選曲する時など、先輩にミュンシュ/ボストン交響楽団が「ゴッつい好き」な方がいてレコードをよく聴きました。社会人になって松本に勤務していたことがあるのですが、1991年からサイトウ・キネン・フェスティバルが始まり営業窓口にオーケストラのメンバーがチラホラみえるようになりました。その中にティンパニのファースがいて、何度か顔を合わすうちに喋るようになり「あのミュンシュさんの指揮で叩かれたのですか」とお愛想を言うと、たいそう喜ばれて「ボストンは良いところだ。もし来たらここに電話をしなさい」と名刺を貰いました。

今思えば、素人の私でもミュンシュと縁が無いようであるのですが、不思議とミュンシュ/パリ管弦楽団のレコードを一度も聴いたことがありません。現在でもパリ音楽院管弦楽団のものなら全部聴きたい(集めたい)と思うのですが、無意識のうちに避けているようなところもあります。

今日またまた昔のレコード芸術別冊を読んでいて、1986年にキングから出た1964年5月7日の「ラヴェル・フェスティバル」のCD(K32Y184)について故三浦淳史さんが「放送用モノーラル録音で、コンサートのライヴであるため、一部ノイズ、ドロップアウト等々があります」とおことわりが添えてあるのに対して「古いタピストリーに虫食いがあるようなもので、その美しさは、そのかみの臈(ろう)たけた美女を偲ばせる風情がある。思い出のなかに、予期しないノイズがあったり、欠落があるようなものだ」と語られているのを発見し非常に我が意を得ました。

大山さんやKAZUさんのご経験や知識には遠く及びもつきませんが、あちこちの本から集めた新メニュー「パリ音楽院豆知識」とパリ音楽院管弦楽団の来日公演の写真を1枚「メンバー表」のページに追加しました。

66.KAZU@こるにすと さんへ

投稿者:孫弟子 - 2001年 04月 29日 04時 31分 22秒

まあそう言わないで下さい。全てを書くわけには参りませんが、彼がまだ高校時代に、(私がすこし年上ですが)アマチュアのオーケストラで知り合ったのです。もちろんその頃から優秀なコルニストでしたが、その後、日フィルを退団して関西に戻ってしばらくした頃、私は東京に出てきたのでそれっきり。彼の現状も知りたいくらいなのです。…だから、今聞ける立場じゃないんです。本当にありがとうございました。

65.こりゃ恥ずかしい!

投稿者:KAZU@こるにすと - 2001年 04月 28日 23時 02分 15秒

孫弟子様、なんと山本氏のお友達であられたとは!山本氏といえば安原氏の筆頭格のお弟子さんではありませんか!私などより山本氏に確認されたほうが百万倍正確かつ詳細な情報が得られることと存じます。転載の件結構ですが(もう載ってますね)、間違いがないか山本氏に確認されたほうが良いと思います(ちなみに私がネタにしたパイパーズの安原氏のインタビュー記事のインタビュアーは山本氏でした)。

64.ご丁寧にありがとうございます。

投稿者:孫弟子 - 2001年 04月 28日 13時 10分 05秒

旧友の山本昭一氏の影響で、クルスペ、テーベ、ダム、ティルシャル、安原氏、上昇C、このような名詞はよく覚えております。私はホルンは吹けませんが、好きで好きで、これまでの経験をもとにHPを書き綴っています。もうご覧いただいていたとは、KAZU@こるにすとさん! ありがとうございました。↓のラフマニノフもレコード所有しておりました。すみませんが、お教えいただいた事を私のHPの該当コーナー(ラフマニノフ第2協奏曲など)に転載いたします。ご了承ください。

63.追申

投稿者:KAZU@こるにすと - 2001年 04月 28日 01時 59分 00秒

ラフマニノフのピアコン2番といえば、1959年録音のクリュイタンス/ソシエテ(Pf:タッキーノ)のすばらしい演奏もぜひ聞いてみてください(EMI 7243-5-73177-2-6)。テーヴェのソロ炸裂してます。

62.マーセラスの孫弟子様へ

投稿者:KAZU@こるにすと - 2001年 04月 28日 01時 32分 05秒

はじめまして、KAZU@こるにすとです。貴兄のすばらしいサイトは前々から存じあげておりました。『無人島の10枚』の中のギャルドの演奏は私も絶対選ぶ1枚です。ドビュツシーの牧神なんかこれがオリジナルじゃないかと錯覚するくらいすばらしいですよね。並のオケじゃ絶対にかなわない演奏です。

ブルームの件については大山氏からレスがあると思いますので、安原正幸氏の経歴について簡単にご紹介します。安原氏はN響入団前に東京交響楽団(1964年に解散、現在の東響とは別組織)に在籍されていました。

このオーケストラはN響がドイツ物を主に演奏していたのに対し、ロシア物を得意としていました(日本における近現代ロシア物の日本初演はほとんどこのオケによる)。また、氏は東響在籍時にアルヴィド・ヤンソンスと共に来日した、レニングラードフィルの名手ブヤノフスキーにアドバイスをうけ、ヴィブラートや循環呼吸等のテクニックを伝授されたとのことです。よって彼の演奏スタイルはドイツスタイルが主流を占める日本のホルン界において異彩を放っていました。このような経緯からN響に移籍された後も、ロシア物をやるときはほとんど安原氏がトップを吹かれていました(N響は1987年に退団)。

また後進の指導にも定評があり、現新日フィルの主席の吉永雅人氏をはじめ数多くの優秀な奏者を育てています。楽器は旧東独のクルスペを愛用されています。彼のお弟子さんにはクルスペユーザーが非常に多い(クルスペ信者とも呼ばれている)ことで有名です。日本におけるクルスペブームの火付け役といっていいでしょう。

以上、雑誌パイパーズのバックナンバーからほとんど引用して書きました。お粗末様でした。今後ともよろしくお願いいたします。

61.始めまして、ホルンは専門外ですがリンクしていただきました

投稿者:孫弟子 - 2001年 04月 27日 06時 36分 50秒

ブルーム氏がお呼びでなかったことは自他、私、皆が共通して思っている
ことなのですね。 クリーブランド管弦楽団の在籍は77年までのようですが、
↓のご専門の方は75年からと書いておられます。実は私もODP入団に関する
事情をもっと知りたいと思っています。 どなたかお教えください。
クリーブランド管弦楽団ストーリーという本には、意訳すると....
「リフレッシュ休暇」でパリ管弦楽団に遊びに行った彼は、コンコルドの
到着が遅れて、本職のリハーサルに間に合わず解雇されホントにパリに移った〜
そこでの日々は、生涯最悪の日々だったと書いてあります。 (参考まで)
話変わりますが、N響に昔ビブラートの美しい名人がいらっしゃいましたね、
この方(安原さんで合ってますか?)のラフマニノフ第2協奏曲をいつも
楽しみにしていました。こちらの話もどなたか詳しくお教えください。

60.オペラ歌手のようなスタイル

投稿者:夢中人 - 2001年 04月 25日 23時 53分 15秒

大山さんのお話の中で、テヴェ氏がオペラの性格俳優を意識されていた点に、楽器こそ違いますがイギリスのクラリネットの名手レジナルド・ケル(1906-1981)との共通点を感じました。1932年、ケルはサー・トーマス・ビーチャムに請われてロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(LPO)の創設メンバーとなりました。彼はLPOの同僚で名オーボエ奏者のレオン・グーセンスの演奏に大変影響を受けました。これまた名クラリネット奏者のジャック・ブライマーが若い頃、当時のLPOの演奏を聴いて、ケルが僅か1ヶ月の間にヴィブラートによる肉声のような効果(vocal effect)を生み出すというグーセンスのスタイルを身に付けていたと証言しています。さらに1930年代、LPOはロイヤル・オペラのオケピットに入っており、コヴェント・ガーデンの歌手達もケルのスタイルに影響を与えました。ケルはそこで歌手のようなヴィブラートを試し始め、同僚を驚かせたといいます。1935年、フルトヴェングラーがコヴェント・ガーデンに客演した時、「トリスタンとイゾルデ」のリハーサルで突然何の理由も無く棒を止め、ケルを指して「君の名前は?」と訊く。「ここからもう一度!」かと思ったケルはドギマギして「ケルです。ケ、ル。」と答える。フルトヴェングラーは「それではケル君。君のように心を込めて吹くクラリネットを私は初めて聴いたということを言いたかったんだ。」
(英ICRC、1999年春号から)

59.(欠番)


58.COR GLACE

投稿者:大山幸彦 - 2001年 04月 24日 23時 20分 39秒

ホルンアンサンブル「コール・グラッセ」の活動に興味ある方、私信ください。

1.ピストンおよびフランスの伝統奏法に興味のある方
2.しかし「楽器」<「音楽」の方
3.ボザ、トマジ、フランセ、ダマーズなどの音楽に共鳴できる方

では。


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