Y 忘れざるルシアン・テーヴェ Z
掲示板(128-140)


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140.パイパーズ

投稿者:大山幸彦 - 2001年07月13日 21時11分27秒

投稿アドレス:210.172.95.250

今手元にない(KAZU氏ご指摘とうり未だpcなしでネットカフェですから)ので号数記憶してませんが、セルマー家の特集号と同じで、それに連続する形で出ました。場所は私とKAZUの母校・今は亡きM大記念館です。(この当時はまだ中トトロ)

バイエルンに関してはトトロ様ご指摘どうりと思います。

パリの骨董屋は私も再訪したい! 前にいったときは19世紀末の楽器がごろごろしているANDREという古楽器屋を見つけて興奮しました。メロフォンもありましたよ。

139.歴史的に見て

投稿者:大トトロ 改め 中トトロ(?) - 2001年07月13日 0時27分01秒

理科系出身のため「世界史」に詳しくないのですが、現在の国境線で分けら
れるドイツ・フランスの区分けより実際はずっと緩やかな、というよりは
混沌とした歴史的・文化的背景があるのでしょうね > バイエルン

楽器の話ばかりになってしまい申し訳ありませんでした m(_ _;)m
パリの骨董屋(またはノミの市)へ行ったらセルマーやケノンやラウー
が置いてあるのでしょうか、、(昔Pipersに出ていたような気がします)

>94年にはもう一本の下降ピストンと共にパイパーズに出たり・・・
第何号でしたっけ???(うっすらと記憶があるのですが)>大山さま

138.バイエルン

投稿者:大山幸彦 - 2001年07月12日 22時17分31秒

バイエルン地方は歴史的には反プロイセンであり、ナポレオン3世の時代にはもうちょっとでフランスと結託しそうになりました。地理的にも文化的にも親フランスの側面がこの地方の楽器工房シュミットに上昇を作らせたのでしょうか?

137.ムッシュ・フォアグラ(脂肪肝)と呼んでいただいても結構です

投稿者:巨大トトロ大山幸彦 - 2001年07月12日 21時55分11秒

それはさておき、、

シュミットの掲示板見ました。ありがとうございます。
うれしい事にフランス語解説! 呼んでみますとこの楽器、上昇だけだはなく、音色もそれをねらってるらしい。更に細ベルも選択できるらしいので結構よさそうですね!

たぶんアレキのそれより良いかも。聞いた話ではアレキは一部でにくい倍音があるそうです。テヴェ先生は「アレキは音の芯が少ない」ような事を言ってましたが、確かにあの拡散する響きは伝統フランス人には「乾いて」いるように聞こえるかもしれません。でも203はそんな中でもかなり芯はある気がします。

うーーーん、もし大金持になったらピストンはうんと買い足ししたいですが、ロータリーではKAZU氏の細管セルマー、そして203よりは上昇シュミットにもちと興味があります。

いずれにしても、中トトロ様、いつも卓越した楽器への博識、役立たせてもらってます。ちなみにたくみ氏は私信で「私は小トトロですが恥ずかしくて掲示板にかけませんでした」といってましたので、ここに暴露しちゃいました。

136.ありがとうございました

投稿者:大トトロ 改め 中トトロ(?) - 2001年07月12日 0時45分40秒

>巨大トトロさま & KAZUさま
ありがとうございました。親指上昇システムはさしずめ
「イギリス式」上昇と言い改めたほうが良さそうですね

話は代わって、、、
最初アレキの203を見たときにドイツ式の代表と言われる
アレキの「フランス式」と言うところにかなりカルチャー
ショックを受けました。で、どんな音がするのだろうという
興味があります。
上記URLはエンゲルベルト・シュミットのHPの製品紹介
です。この中にも3番上昇のフルダブルがあります。
このメーカーの楽器が買えればいいなと思っています。
(普通のフルダブルでも120万円ぐらいするので手が
出ません)

135.Re.上昇管

投稿者:KAZU@こるにすと - 2001年07月11日 0時26分58秒

大山氏の指摘どおり、フランスで親指上昇の楽器が使われていたという話は私も聞いたことがありません。親指上昇の設計図はパックスマンが持っているわけで、パックスマンユーザーが比較的少ないフランスでは使われた可能性は低いでしょうね。

逆にアレキはギャルドなどでは比較的早く(おそらく50年代後半くらい)から使われていました。アレキがフランスで普及した理由の一つが3番上昇モデルがあったからだと私はにらんでいます。これならば3番上昇ピストンとの掛け持ちが可能だからです。ギャルド研究家の木下氏から1961年の初来日時のホルンパートの使用楽器は全員アレキだったとの情報をいただいたときにはびっくりしました。このときの使用モデルがわかれば(3番上昇モデルであれば)大山や私の仮説の裏付けになるのですが…

以前にも書きましたが、1993年のフランス国立管来日の際には、副主席のドゥルプランク(現トゥールーズ・キャピトル管主席)がアレキの3番上昇を吹いていたのは確認しています(現在も使用しているかは不明)。ですからまだフランスにも若干3番上昇ユーザーはいると思います。彼はラヴェル、ドビュッシーで上昇モデルを使っていたので、曲によって使い分けをしているのかもしれません。あと変わったところではフルニエがホルトンのH200の3番上昇モデルを使用していたようです。当然特注でしょうが、市販してくれないかな〜(絶対ありえないが…爆)。

134.(欠番)


133.上昇管について

投稿者:大山幸彦 - 2001年07月09日 23時27分19秒

親指上昇のフランスでの使用歴は不明ですが、個人的にはあまり普及してなかったと思います。テヴェ先生のレッスンの時、親指は運動性が悪いのであまり切り替えするな、といわれましたが、もしかすると昔のフランス人はあまりフレーズの途中での親指使用を好まなかったかもしれません(先生はデセンダントの場合、doが親指を使用してf管にしなくてはならないのを一つの大きな欠点とみなしていた)

そういえば国は違いますが、戦前のシュミットの親指ピストンもあまり瀕雑な使用を前提にしていなかったのでは、、、という気もします。

現在のロータリーにはそういう問題は少ないのかもしれませんが。

もしかしたらKAZU氏が知っているかも知れませんが、そんなわけで私の知る限り親指上昇を使用したフランス人はちょっとしりません。あしからず。

反対にアレキの3番上昇のタイプはよく使用されました。これには2つの意味があって、まずフランスの「ピストン廃止令?」の後、数人の奏者が理想と現実の妥協点、そして指を変えるのは大変だし上昇のメリットは残したいという、いわば「元ピストン奏者」の帰結、という形で使用された、という形です。1987に来日したオペラの3番、老デュバル氏がアレキのこれを使用してました。また70−80代にモンテカルロ、リヨンのオペラで一部の奏者がこのタイプを使用してるのを確認してます。また70代のフルニエ(ホルトンの特注)やアブラムなど初期パリ管でも使用されていました。
ギャルドでは60頃から頃からアレキが使用されていたらしい(さる高名な研究家の話をkazu氏経由でききました)が、このタイプを使用していた人もいたかも知れません。

ですから私見としては3番上昇ロータリーは60−75頃のフランスでは一つのスタンダードな形だったのでは、と推察しています。逆にいうと元ピストン奏者が殆ど引退した現在ではこの理由で使用してる人は殆どいません。


もうひとつはフランス周辺国、フランス語を喋りフランス系文化にいながらもおとなりのゲルマン文化の影響も受けたフランス系の人達(いわゆるfrancophone)がフランス的サウンドながらゲルマン的要素も満たすためアレキの3番上昇を吹いている場合です。ご指摘のベルギー、それにスイスの西1/3、リュクサンブールがこれにあたります。
ベルギーのヴァンドリューシュ、スイスのルロアールという両国の大御所が使用していたので使用者も結構いたと思います。
(ルロアール時代のスイスロマンドは彼が上昇アレキ、後が下降アレキ 当時の4番フランソワ氏談)

現在もいるのかは確認とれません。

私、一度アレキに件の楽器は入手可能か? と問い合わせてみた事があります
答え:30年程前に8本程作ってからは製造していませんが、なんとかなると思います。(一応止めときました)

現在の2人のCNSMP(パリ国立口頭音楽院、いわゆるコンバト)教授はカザレ氏(パリ管主席)とアドネ氏(オペラ主席)ですが、このうちアドネ氏が「いちおう」テヴェ先生の門下筋で、アレキユーザーです。(トリプル)彼は「大丈夫、作ってくれるよ!」といってましたが。彼は現在のフランスのボスですから(国内ではカザレより要職を歴任してる)現在のフランスは半分位がアレキだと思います。(ちなみにカザレはパックスマンだったが山形でシュミットにした)

脱線しましたが。

そんなわけで、ベルギーのみならずフランスでもかつてはアレキなどのロータリー3番上昇は使用されましたが、現在はほとんどいないはずです。

トトロ様へ。巨大トトロより。

131.132.(欠番)


130.掲示板の趣旨とは外れますが

投稿者:大トトロ - 2001年07月09日 0時17分40秒

「大」がつくかどうかは別として、まさしくトトロです f(^^;;
(大学の4回生の時に後輩の女の子に名付けられたものです)

ところで、私のBbシングルには「C上昇管」があるのですが、
これは第3バルブ下降管+親指レバー上昇で、デニス・ブレイン
の改造したラウーに由来しているというのが「定説」のようですが
第3バルブ上昇から第3バルブ下降に変わる(?)過程でフランス
の奏者の中で「親指レバー上昇」を取り入れた人はいるのでしょうか?

また、アレキサンダーやエンゲルベルト・シュミットに第3バルブ
上昇のフルダブルホルンがあるのですが、ベルギーで使われている
という話を聞きます。これはベルギーだけの特殊な事情があるので
しょうか?

こちらのページより「フランス式上昇管」で検索すると私の楽器や
アレキの3番上昇の203st型も出てきます。
#芸名ではなく本名で出ています(YHR-831)

129.たくみさま

投稿者:大山幸彦 - 2001年07月08日 23時43分44秒

それでも音がつまってる感覚したら、上口蓋を上に上げてみてね。鼻腔に抜けるカンジで。実はフランス語の「N」の発音は鼻から息を抜くのです。ですから我々も演奏中にそれをやるとフレンチっぽくなるときがあります。DAMASEの主題の切れ目とか。彼らはそんなの無意識でやってたはずだけど。だから鼻詰まりはだめよ。

あるいは上唇の振動する部分を歯で圧迫してるとピストンは全く鳴らないから、もしそうだったら上歯を少し上にあげてみて。

128.たくみさま 大トトロ様

投稿者:大山幸彦 - 2001年07月08日 22時23分44秒

メールでお問い合わせいただいた「息圧が低いとすかすか」の件ですが、多分息のせいじゃなくて、唇のせいですよ。「えっ」と思う位(この際M山先生の教えは忘れて)アパチュアを拡大して、下唇の力を抜いてください。右手でベルを塞いでいませんか。で発音を「LOE」にしてためしに歯と歯の間に舌を持ってきてやってみてください。下唇はリムから外れても構いませんが、上唇が決して「めくれ」ないように!むしろ内側に少し巻くカンジで。すぼめちゃだめよ。

大トトロ様。ケノン、いいですねえ。いつかふいてみたい。レスにほっとしました。ところでHNどうりの体型なのでしょうか? 私は少なくてもそのとうりです。(この点ではたくみ氏ともどもバルボの弟子)


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